二十五章
出陣の下知と陣立て発表
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後ろに、佐々、前田、滝川、柴田を配置とする。また総大将織田久遠の陣は丹羽衆と一部の奥方衆が固めるとするが、主に軍師やら医療に関する部隊配置の事だ」
「ぬぅ、本陣警護までも他家と良人殿らの部隊に取られるとは・・・・!」
「悔しいです・・・・悔しすぎます!」
「何でだぜ!何でなんだぜ!」
「むー!こんなの理不尽なのらー!」
「やれやれ・・・・四天王の皆さんは、この備えの意味をちゃんと理解してないように見える」
「そうね。武田はもう一つの玄妙な門を開く鍵として動く・・・・と言う事になるでしょう」
「・・・・湖衣。畿内の地図、今持っている?」
「当然です。・・・・どうぞ」
「ありがとう。・・・・」
どうやら一二三と湖衣は、どういう経路で行くかを見るために地図で確認をしていた。東山道を通ってから、近江=滋賀県にある琵琶湖の北側を通過して坂本城を通ってから山城国にある京・二条に行くプランらしい。
湖衣と考えは一致している様子だったので、一二三は吾妻衆に指示を出しておくそうだ。城門前で馬出で、武士達=夜叉達が一喜一憂する中で、陣立ても大詰めを迎えていた。なお俺らは先に船にて、偵察をするので京の東西南北にそれぞれ黒鮫隊と黒神眷属を配置させる。
「本陣には足利衆を加えた織斑衆・・・・一真隊を配置するが、一真隊は遊撃扱いとする。鍵を握るのはこの我であり、黒神眷属と黒鮫隊との各部隊への連携を密にして動くように」
「はい。お任せ下さいませ一真様。先に行かれると思いますが、気を付けて下さいね」
「ああ。・・・・では後備!浅井衆に任せる事にする!」
「まぁこれだけの面子が揃ってるんだから、悔しいけど仕方ないかなー・・・・」
「どこに配置されても、鬼達をブッ飛ばすってのは変わりが無いんだから、ガンバだよ、まこっちゃん!」
「うん。兄様が先に行かれるが、市も力を貸してね?」
「もっちろん♪それにお兄ちゃんらの力も見ておきたいしね」
「以上の部隊を、逢坂口主攻とする!」
ちなみに逢坂口とは恐らく逢坂関の事を言うんだと思う。山城国と近江国の国境となっていた関所となっていて、現代で言うなら滋賀県と京都府の間にあるトンネルの事を言う。
「はて?織斑様。言い忘れがございませぬか?」
「忘れている訳がないだろうに、本来であれば連合の殿である織田久遠が言うはずだが我が代わりに答えよう。松平衆には最重要任務を任せたいが、その前に大軍議で言った事を忘れる事も無ければ約束を破棄する訳も無いのでそこだけは安心しろ。ちゃんと策を設けたのでな」
「私の我が儘なお約束を忘れていたなどと申しておりませぬ。それで?私らの最重要任務とは如何様に?」
「この連合の唯一の泣き所である駿
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