第16話 ゴールデンウィーク前夜
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、そうか」
少しうつむきながら返事をするフェリア。
何か星達3人がまた俺の事を睨んでいるような………
「………何だよ?」
「「「変態!」」」
「なんでだよ!!」
「アハハハハ!」
俺と3人のやり取りを見ていて笑うセイン。
しばらくの間、俺たちのやりとりを見て笑うセインの姿がそこにあった。
「いい人達だね………」
「ああ………」
あのあと、皆順番に風呂に入り寝ることになった。
セインはフェリアが使っている部屋に布団を敷き、そこで寝ている。
「面白いし、暖かいし、何よりみんな優しい」
「ああ、私の時もそうだった」
「みんなが私たちが戦闘機人だって分かったらどう思うかな………?」
「さぁ、どうだろうな………」
セインに背を向けるフェリア。
「チンク姉、黒の亡霊のこと何か分かった?」
「何も………シャイデもなかなかしっぽを出さないからな」
しばらくシャイデの通信を傍聴していたが、黒の亡霊と連絡を取っていることはなかった。
「そうなんだ………ねぇ、私も手伝おうか?」
「いや、お前の能力は貴重だ。お前に何かあったらドクターの計画も崩れてしまう。お前までここにいる必要はない」
フェリアはセインの方へ向きはっきりと言う。
「そうだよね………分かった」
セインはそう言って布団に潜った。
「布団って気持ちいい………」
布団の柔らかさを感じ、セインは呟く。
「チンク姉だけずるいよ………」
そう文句を呟いてから眠りにつくセインだった。
「ずるいか………」
セインの呟きが聞こえたフェリアは同じ言葉を呟く。
「ここの家の者たちは暖かいからな」
有栖家の面々を思い浮かべる。
「いつか私たち姉妹もこの家のように………」
そう思いながらフェリアは眠りに付くのだった………
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