第16話 ゴールデンウィーク前夜
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様ですか?」
『私、チ、フェリア姉の妹のセインです。フェリア姉がお世話になっている家がここだとシャイデさんに聞いたので………』
「分かりました、少々お待ちください………」
そう言って玄関に向かう、星。
「………早すぎない?」
その呟きに反論する者はいなかった。
「初めまして、フェリア姉の妹でセインって言います」
青いセミロングの女の子が元気よく言った。
セインか………
確か、地面に潜る女の子だったはず。
っていうか偽名は使わないのか?
「美味しいものを食べにやってきました」
右手を上げて高々と宣言するセイン。
なんとも遠慮の無いセリフだ事。
だが問題は………
「そんなことより………」
「………ええ、分かってます」
アイコンタクトで俺の言いたいことが分かったらしい星。
流石だ。
星はセインを自分の部屋に連れていった。
五分後………
「美味しい物を食べにやってきました」
星の服を着たセインがさっきと同じことを言う。
よくあんなピッチリスーツで外に出たこと………
「………随分お前と性格が違う奴だな」
「姉妹で一番明るい奴だからな」
う〜ん、ナンバーズを全員覚えてないからなんとも言えないけど、確かにセインはナンバーズの中だと一番明るいかもな。
しかし………
「フェリアの方が妹に見えるな」
その時空気が重くなった。
あっ、墓穴ほったかも………
「……………誰が小さいと?」
ワナワナと震えながら呟くフェリア。
「い、いや誰もそんなこと………」
「レイはもう少し言葉に気を使うべきです」
「最低だよ、レイ!」
「今のはお前が悪いぞ、レイ」
「言ってはいけないことを言ってしまいましたね、零治さん」
4人ともかばってくれないようだ。
だがセインよ、お前は少なからず思ってるだろ………
「覚悟はいいか?零治………」
「………優しくして…ね」
その申し出は当然却下され、俺はフェリアにオハナシされました………
「おいしーーーーーーい!!!!」
家にセインの絶叫が響く。
「そう言ってもらえると嬉しいです」
ちなみに今日の夕飯はシチュー。
その残りをセインに出しました。
今、ライと夜美2人と話しながら食べている。
「いきなりMy箸を出して食べようとしたときは驚いたけどな………」
「一体日本をどう勘違いすればそうなったんでしょうか………?」
本当に驚いたよ………
出したのはご飯にかけたシチューだったから別に食えないことはなかったけど、日本人は食事をするとき全て箸
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