第16話 ゴールデンウィーク前夜
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まないね、今度その零治君にお礼に行くとしよう』
「………お願いだから、目立つことはやめて」
『ハハハ、冗談さ。報酬は既に送っておいたから使ってくれたまえ。ではよろしく頼む』
そう言って通信が切れる。
「本当に大丈夫かしら………」
不安を覚えるシャイデだった。
「はぁ〜仕方がないな………」
何でおとなしくしていられないのかねあの変態ドクター………
『ごめんね、零治。私はこのゴールデンウィークはミッドに行かなくちゃいけないから手伝えそうにないの………』
「まぁそれほど期待はしてなかったよ」
忙しいのは分かってるし。
『ごめんなさい、報酬は先に貰ってるから半分振り込んでおくわね』
「了解」
『それとフェリアに変わってもらえる?』
「あいよ、フェリア!シャイデが電話に変わってくれだってさ」
「ああ、分かった」
ソファに座り、テレビを見ていたフェリアがこっちに来る。
「はいよ」
「済まない」
フェリアは俺の携帯を受け取って自分の部屋に入っていった。
「………ということなんだが」
「私逹は大丈夫ですよ。ゴールデンウィークも予定はありませんから」
「うん、僕も大丈夫」
「我も大丈夫だ」
「本当に済まないな………」
みんなに頭を下げるフェリア。
流石にあのマッドなドクターの行動を申し訳無く思っているのだろう。
「今更構わないよ。それよりも妹さんたちに満足してもらわないとな」
「ああ!」
フェリアは俺の言葉に元気よく返事をした。
「それで、どうしますか?」
「悪いんだが、彼女逹の服を買いに行きたいんだが………」
………そう言えばフェリアも荷物とか全く持ってきてなかったもんな。
となると直接向かってくる妹逹はパッツンスーツじゃないよな………?
「じゃあまずはまた服屋かな」
「夜美………」
「分かってる………」
「………二人とも?」
二人の言葉の意味を察したのか、睨む星。
「まあまあ。それじゃあ一日目は買い物で、そこで飯を食べるか」
「そうですね、それがいいと思います」
「そのあとは妹さんたちに意見を聞こうぜ」
「そうだね、もしかしたらどこ行きたいかとか決めてるかもしれないし」
「我もその方針でいいと思う」
俺の意見にライと夜美の二人も同意する。
「それじゃあ、明日来たらそうするぞ」
俺が締めて話は終わった。
ピンポーン。
話がちょうど終わったその時インターフォンが鳴った。
「あ、私が出てきますね」
星が立ち上がり、インターフォンを見る。
「どちら
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