第二話
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よ。
「転生特典とはですね、私達神が独自の基準で選んだ人間に与える特別で強力な力のことです。どんな力なのかもこちらの独自な基準で決めさせて頂きます」
「なるほど。僕はその独自な基準に選ばれたわけですか」
「ええ、独自の基準です」
一週間の平均睡眠時間が13時間とかが条件じゃないよね。どうでもいいや。
「それでナーシャさん。僕の転生特典は一体なんですか?」
わくわくどきどき。
「そう焦らないでください。今お渡ししますから」
なんたって僕の睡眠を捗らせてくれるものなのだ。期待大です。
「三鳩さんにはこちらの特典を差し上げます」
「……」
「……?ど、どうしました?」
「ナーシャさん、懐中時計では睡眠は取れませんぶっ飛ばしますよバカ」
「え!?え、え、違います!懐中時計じゃなくて!」
懐中時計じゃない?どうみてもこれは懐中時計だ。それともナーシャさんはこれを腕時計とでも言うつもりか。
美人でも許されない事はあるのだ。あ、おっぱい揺れた。
「いいですか三鳩さん。あなたの転生特典は時間停止です」
「時間停止、ですか?」
「はい、時間停止は使用することによって、その名の通り世界の全ての時間を停止させます。また物一つを選んでそれだけの時間を停止させることも可能です」
チートもいいところだ。
というか最強じゃんそれ。
「あのでもそれ、この懐中時計が無いと使えないんですよね?」
「いえ、あくまでもその懐中時計はおまけです。能力は三鳩さん自身の身体にそなわっているものなので心配しないで下さい」
この懐中時計はおまけだったのか。
ごめんなさい、ナーシャさん。バカとか言ってしまって。
ていうかこの特典凄いな。時間停止してればずっと寝てられるよ。転生したらすぐ試したい。
「では三鳩さん、異世界転生の説明と転生特典のお渡しが終わりましたので、早速転生して頂きます」
「早いですね」
「それからこれは私からの選別です」
そう言ってナーシャさんはふっと手を振る。すると何もない場所から一瞬で物が出てきた。
「どうぞ」
「ナイフと、フォーク?ですか」
「ええ、上手くお使いになって下さい」
ナイフとフォークを上手くお使いに。
僕は神に食べ方ダメ出しされたのか。ちょっとショック。それでも餞別らしいから。
ナイフとフォークを尻ポケットに入れる。刺さらないよね。
「ありがとうございます」
「では、三鳩さん。お気をつけて」
辺りが白く光りだす。
笑顔で手を振るナーシャさん。
「やっぱりナーシャさん、可愛い。タイプです」
あ、ついぽろっと口に出てしまった。
でも後悔はない。事実だもの。
ナ
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