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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第172話 似た者同士
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バートしたキャラクターだから金には変えられないと断ろうと頭の中で考えていたのは事実なのだから。
それを的確に見抜いたこの男はナニモノだ! とも同時に思うのだった。
「ぁ〜……やっぱりか。そのアバター、超レアだし。……やっぱしコンバートが条件に入ってる、のかな?」
男は質問になかなか答えてくれない。一体どう言う事なのか、と訝しみつつ見ていたら。
「や、悪いね。 前にも同じ様に珍しいアバターのコがいてなぁ? 君と全く同じ反応だったからねぇ」
それを聞いてうんうんと唸りなるキリト。そして、1つの結論が頭に浮かんだ。
「え……、まさかだけど、ソイツってリュウキと言う名前、RYUKIって言うキャラネームだったか?」
「いや? 名前の表示はされてないよ。カードも見せてもらってないし。オレは気が変わって売る気になったら、と出したんだが」
キリトは、目を数回ぱちくり、と瞬きをして……そして1つの結論が頭の中で出てきた。
多分、リュウキも今日この世界へと入ったのだろう。
それもそう遠くない時間に。
キャラネームが表示されない・フレンドリストにも載っていない状況で、現時点で接触するのは非常に難しい。まだ右も左も判っていないこの世界であれば尚更だ。
『キリト君とリュウキ君って、なんだか似てるよねー?』
『あ、確かにそうだね? 私たちが言うんだから間違いないよー』
いつだか、言われた言葉を思い出す。
自分から言わせれば、姉妹とは言え彼女達の方が、と思ったが苦笑いをするだけにとどまった。目指していた男に似る……と言うの事は良い事なのか悪い事なのか……。どこが? とも聞けなかった。嫌な予感がするからだ。
「で? お兄さんはどうだい? 売ってくれるかい??」
キリトは考えている内に声が聞こえ、そう言えば、まだこの人がいたんだっけ、と改めて思い直すと。
「あ、ああ。悪い。オレも同じなんだ」
そう言って、諦めてもらった。正直キャラを交換してもらう。無料提供さえも頭に浮かんでいたが……、そこはぐっと堪えた。そう言った部分でも、某アバターを持つ彼と全く同じ。
似た者同士と言うのはこう言う事を言うんだろう。
「はぁ……、じゃあ 色々と準備、しておかないとな……」
ため息混じりに、キリトは歩き出す。
まずは、装備集めもそうだし。大会にエントリーをする為にどうすればいいか、の情報収集、そして まず間違いなく同じ葛藤を味わっている同士との合流。(もう説教とかこの時は考えてられない)しなければならない事はまだまだ山ほどにある。
「……ふん」
キリトは、我が身を一瞥し、息を鳴らしてから、メインストリートを目指して歩き出した。
その直後、揺れて頬にかか
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