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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第172話 似た者同士
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坊ちゃん」
綺堂は、隼人にそう言う。こちら側でも色々と手を打たなければならない事が多い。正直全てに対応する事は難しいだろう。
GGOを運営しているザスカーがアメリカに拠点がある、と言う事もそれに拍車をかけている。
捜査当局に事情を説明し、そして令状を取る。と言う方法もある事はあるが、如何せんGGOをプレイしている者達の数を考えたら現実的ではない。故に少なくともあの死銃を名乗る男のアバター名が判らなければ、何も出来ないのだ。そして、如何に現実世界で2名の死が確認されたからと言って、それらの状況証拠だけで令状を取る事も難しいだろう。
だが、限りなく黒だという事は彼らも感じているのだ。
だからこそ、出来ることは全てするつもりだった。
「うん、任せたよ。……行ってきます」
隼人は、アミュスフィアを装着した。
そして、隼人の身体には幾つもの心電図モニターの電極が貼られている。アミュスフィアは安全を謳っているだけあり、安全面においては最高基準だといえるだおる。だが、万が一にでもアミュスフィアに搭載されている機能がクラッキングによって殺されたら? ……確かに、この家のセキュリティは万全だ。……だが、過信をするのは危険であり、三流がする事だ。
全て万全を喫する為にだった。
「リンク・スタート」
全て、今出来る事を終えて、あの世界へと再び戻ろう。
戦場。と呼ぶ以外に形容の仕様のない世界。
銃の世界
(
GGO
)
へ。
〜????????〜
そして、それは偶然なのか、必然なのか。
某病院にて、ある男が同じく別世界からコンバートし、あの世界へと向かう者がいた。その場所でも、万全を期しており、ゲームの世界だというのに、病院でのダイヴ。
彼もまた、同じ理由で同じ世界、《ガンゲイル・オンライン》の世界へと入るのだ。
「えと、それじゃあ……行ってきます。多分、4,5時間くらい潜りっぱなしだと思いますが……」
自分自身の身体、現実世界での身体を見ていてくれている看護師に向かってそう言う。電源を入れ頭にアミュスフィアをかぶる。そして、看護師が彼の名前を口にした。
「はーい。桐ケ谷君のカラダはしっかり見てるから、安心して行ってらっしゃい」
「よ……よろしくお願いします」
桐ヶ谷。
そう……彼は《キリト》である。
この一件について、菊岡が意見を聞き、そして菊岡が依頼をしたのはリュウキだけではなかったのだ。そして、皆に内緒にしていたリュウキだったが、菊岡自身に、リュウキの方から口止めをした訳ではなかった。菊岡が、リュウキの他に依頼をした事は半ば必然。かの世界に精通しており、ここまで腕が拮抗
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