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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第171話 ただの犯罪者
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の言葉を訊いて、リタの顔色が変わっている事に、皆が気づき、『こりゃ地雷だな』と一斉に距離を置いていた。
「……もっとヤらなきゃ」
「……ここを焼け野原にする気か? そろそろやめとけよ」
「っ〜〜〜!!! あ、あんた! なんでそんなにスキル上がってんのよ!」
「ん? ……ああ、キリトと一緒にヨツンで邪神狩りを少々。……強行ツアーだったからそこまで粘ってなかったけど、何戦かしてたら、結構上がったぞ」
「邪神……って」
その言葉を聞いて、呆れ顔ながら、リタは納得した。
邪神と言うのは、とてつもなく強いモンスターだ、と言う事だけを説明しておく。
そして、2人で倒せる程甘いものじゃないという事も。
「……ヨツンって。……まさか、お兄ちゃん?」
リーファは、訝しみながら近づいていった。
ヨツンと言えば、ヨツンヘイム。
氷に閉ざされた世界だ。
あんな場所に好き好んでいくのは、リュウキの言う様に、あの世界の邪神を倒しに行く事にあると思う。でも、割には合わない。人数が少なければ尚更だ。
ならば、自ずと見えてくるものがある。割に合わないと言う事も無い事が。
「内緒で、……剣、取りに行ったんじゃないの!?」
「ぁ……っ、え、えっとぉ〜」
キリトは口篭もってしまっていた。それを見たら、皆の視線が一気に2人へと集まる。
「ん? ああ。
PM
(
ポイントマン
)
はキリトに任せてたし、リーダーもそうだ。……行く先は全部キリトの指示だったな。オレは邪神と遊んでいた、っていうイメージだが」
リュウキは、『いったい何を注目するんだ?』と思ったらしく正直にそう答えると、同時に、リュウキからは、視線が反れ、キリトへと視線が注目した。
「へ〜〜……、キリトく〜〜ん」
アスナにもわかった様だ。あの世界に一体何があるのか、知っているから。以前教えてもらったから。
「ずるいわね〜……、
伝説武器
(
レジェンダリー
)
目当てだった、って事?」
リズもそう言いながらキリトを見ていた。シリカは。
「で、でも無茶過ぎですよ、幾らお2人とは言え、そんな人数で攻略に行くなんて……」
「それは思うけど、お兄ちゃん、はくじょーだよねー。いつか一緒に行こうって言ってたのに」
「そーだよー。リュウキくんもっ! 新生アインクラッド攻略ばかりで、盲点だったけどっ! 気づいてよー」
「あ、ああ。そうだったな……、そう言えば」
リュウキもどうやら思い出した様だ。キリトの目的がはっきりする。
「お、オレだって、2人でいけるなんて、思ってなかったさ。ただ、皆とも時間が合わなかったし、ただ下見に行っただけで……」
と弁解をしていたが、暫くみんなに言い寄られる事になるのだった。
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