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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第171話 ただの犯罪者
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そして、リュウキはやや離れた所でキリトのありさまを見ていた。
……隠れてこそこそと……というのはよした方が良いだろう、と判断するのも早かった。
「ね? リュウキくん」
「あ、ああ。レイナ。オレは別に
伝説武器
(
レジェンダリー・ウェポン
)
目当てじゃなかったぞ。……でも、一緒に行ったのは事実だしな。言い訳は良そう……」
リュウキは手を挙げた。降参だ、と言わんばかりに。だけど、レイナが言いたいのはその事ではない。
「違うよー。今回は、キリト君の独断っぽいもん! ……まぁ キリト君がお姉ちゃんにも内緒なんて中々しないから、きっと本当に下見だった、っていうのはあると思うけどね? 本当に難しい場所だし」
レイナは笑いながらそういう。……そう思ってくれているのはレイナだけだった様だ。
まだキリトは尋問を受けているから。
いや、アスナは笑っている様だから、本当はそう思ってるのかもしれない。……本気で怒っている人はこの中には1人もいないのは当然で、最後には皆笑って楽しんでいた。
「……リュウキ君が、ALOからいなくなっちゃうのは、だよ」
レイナは寂しそうな表情をしていた。リュウキは、レイナに笑いかける。
「……戻ってくるよ。ちゃんと戻ってくる」
「うん……」
レイナは頷く。でも、やっぱり寂しいのは違いないのだ。
「出来るだけ、早く帰ってきてね。お仕事だったら……やっぱり、わたしも強く言えないよ」
「……レイナの言うことなら、ちゃんときかないとな? ……後が怖そうだ」
「んもうっ! りゅーきくんっ! なんでわたしが怖いのよっ」
「いや、怒った時……たまに可愛いよりも怖いのが……あったりする事があって」
「むーー! それはリュウキ君が悪いよっ! ……(だって、他の女の子と、だもん……)」
レイナの最後の方の言葉は聞こえなかった。
レイナが本気で怒った時は、まさにアスナの妹だと思える迫力があった。閃光の名は伊達でではない程の速度のパンチが飛んできた時は、リュウキも驚愕したモノだった。
とまぁ、そんな事があったけれど、リュウキがレイナの事を大切に、一番大切に想っているのは間違いなく、それは信じている。
でも、やっぱりヤキモチを妬いてしまうのは仕方がないだろう。それこそが、レイナのチャームポイントだったりするのだから。
今回何処に行くのかは、レイナに話したが、まだ他の皆には伏せてもらっている。
仕事の関係を妄りに言うものじゃない事はレイナには勿論わかっているから、言わなかった。それが功を成す事になるのだ。
確かに以前から行ってみたい世界ではあったが、今回の内容が内容だからだ。
死銃という者の存在もそうだ。
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