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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第486話】
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に捉えた紅い機体と黒い機体、未来は黒い機体相手に善戦しているものの理央や玲、セラの三人を相手にしている紅い機体は徐々に三人を追い込んでいた。
「チィッ! しゃらくせぇんだよォッ!! 落ちなッ!!」
両手に構えたアサルトライフルによる一斉射撃、空薬莢が空を舞って排出されていく。
『――――――』
そのライフルの一斉射を、空を踊るように避ける紅い機体――人が乗っていてはあの動きは出来ないのは誰の目にも明白だった。
「……もらった!」
先回りをしていたセラは、そのまま強襲、頭上からの袈裟斬りで斬りにかかった。
しかし、紅い機体のモノアイがギラッと輝きを放つと優々とその一撃を左腕の三枚刃で受け止めた。
「っ……、まだよ……!」
受け止められた近接ブレード、だがセラはすかさずインストールされていた近接ダガーを左手に構えて相手の首元を狙って横に振るった、だがその一撃は既に読まれていて、頭部を仰け反らせ、刃を避けて見せた紅い機体。
セラの表情が変わる、一撃を避けた紅い機体の右腕のブレードが迫っていたからだ。
直ぐ様シールドでガードするも、パワー差によって機体事アリーナ外壁へと弾き飛ばされてしまった。
「セラっ! ……お前ぇっ!!」
理央が直ぐ様牽制の射撃を行いつつ接近戦を試みる、牽制射撃に動じる事はなく、紅い機体はまるで遊んでいるかのように避け、理央の背部に強烈なハンマースローによる一撃をお見舞いした。
「ガハッ!? ゲボッゲボッ……!」
地面に突っ伏し、痛みに表情を歪ませた理央。
そして、突っ伏した理央の頭部を踏みにじる紅い機体――その姿を見た俺の中で、何かが弾けとんだ。
加速し、一気に間合いを詰める――!
「その足を……――――退けろォォォッ!!」
『!?!?!?』
加速力を加えたギガント・マグナムの一撃に、紅い機体は吹き飛ぶ、咄嗟のガードすら間に合わせないイザナギの加速力、まるで俺の想いに応えた様に思えた。
「ひ、ヒルト……わ、わりぃ……助けに来たってのに……」
力なく見上げる理央に、俺は首を振って答えた。
「いや、理央……助かったよ、ありがとうな。 後は俺に任せてくれ」
「ま、任せたぜ……?」
そう言って意識を失った理央、バイタルは安定しているので命に別状はなかった。
「玲、理央を頼む。 セラは――」
「セラなら大丈夫だ、しずねが救出したからな」
そう言って理央を担ぐ玲、セラも既にその場には居なく、しずねと共に離脱した様だった。
「なら大丈夫だな。 ……玲、ありがとな……」
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