ハメツノヒカリ編
ターン32 光の結社とアカデミアー1F−
[8/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の場には2体の戦えるモンスターがいるわ。バトルよ、サイバー・プリマでセットモンスターに攻撃!終幕のレヴェランス!」
プリマならではの平衡感覚を生かした、体の軸が全くぶれない回転蹴りが万丈目の伏せモンスターを薙ぎ倒すかに見えたが、その寸前に上空から炎を巻き上げつつ赤黒の悪魔が落下してきた。
「残念だったな、天上院君。俺はこのトラップカード、奇策を発動した。このカードは発動時にモンスター1体を捨てることで、その攻撃力ぶんだけ相手モンスターの攻撃力をダウンさせる。俺が捨てたのは攻撃力2800の炎獄魔人ヘル・バーナー、つまりサイバー・プリマの攻撃力は0だ!」
「なんですって!?」
サイバー・プリマ 攻2300→0→??? 守1900
明日香 LP4000→2100
「だけど、まだ氷の女王の攻撃が私には残っているわ」
「いや、それも無理だな。よくフィールドを見ればわかるだろうが、俺のセットモンスターはスノーマンイーター、このカードは表になったときに表側モンスター1体を破壊することができる。俺が選ぶのは当然、氷の女王だ」
「スノーマンイーター……そのカードは」
スノーマンイーター。もしもこの場に清明がいれば、やいのやいのとうるさかっただろうな。そう思い、その様子を想像して万丈目の頬が緩む。何しろこのカードは去年、まだノース校から帰ってきたばかりの万丈目がアカデミア買収を目論む実の兄とデュエルをした時に譲り受けたものだったからだ。あの時貰ったこのカードを、実は万丈目はずっとデッキに入れ続けていた。もし正面切ってその理由を問われれば、決してセンチメントな理由はなくただ単にこのカードが悪くない効果を持っているからだ、そう答えるだろう。では本心では?当の本人は照れから否定したり強がったりしているが、周りは誰でも知っている。彼は友情に篤いのだ。
「奇策の効果はエンドフェイズまでではなく、そのモンスターが存在する限り続く。つまり、次のターンで俺が攻撃力1900以上のモンスターを出せば……」
「あら、偉そうなことを言う前に、貴方もフィールドのことをよく見たら?」
「フィールドを?……なに!?」
万丈目が見たのは、雪だるまの陰に潜む怪物が氷の女王を倒している姿ではなかった。飛びかかった雪だるまが、プリマ衣装にチェンジした女王のハイキックを浴びて吹き飛ばされる姿だった。
「速攻魔法、禁じられた聖衣よ。モンスター1体の攻撃力を600ダウンさせる代わりに、効果破壊耐性と効果の対象にならない能力を得ることができる。攻撃力2300になっても、スノーマンイーターを破壊するには十分ね。コールド・ブリザード!」
氷の女王 攻2900→2300→スノーマンイーター 守1900(破壊)
「カードをセットして、これでターンエ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ