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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ハメツノヒカリ編
ターン32 光の結社とアカデミアー1F−
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 明日香の言葉に心中で舌打ちしながらも、同時にその冷静で的確な判断力に舌を巻く万丈目。このアカデミアのレベルで並み程度のデュエリストであれば、ダメージを優先しあの局面で追撃を行っても不思議ではなかった。実際万丈目自身も、明日香が指摘したように多少のダメージは覚悟の上でアームド・ドラゴンを呼び、レベルアップを披露するつもりだったのだ。だが、彼とて1つの戦法が駄目になったからといってへこたれるようなデュエリストではない。次に繋げるための布石は、前のターンに既に打ってあるのだ。

 万丈目 LP2500 手札:5
モンスター:仮面竜(守)
魔法・罠:1(伏せ)
 明日香 LP4000 手札:3
モンスター:氷の女王(攻)
      サイバー・プリマ(攻)
魔法・罠:なし

「俺のターン、ドロー。魔法カード、打ち出の小槌を発動!このカードは手札から任意の枚数だけカードをデッキに戻し、戻した数だけドローする。俺は当然、おジャマ3兄弟をデッキに戻し3枚ドローを行う」
『ちょ、万丈目のアニキ!?』
『アタイらの出番ってこれだけなの!?』
『そんなのないぜ〜!』

 何かゴチャゴチャとうるさいのをきっぱりと無視し、必死で抵抗しようとするのを力づくで、半ばデッキにねじ込むようにしながら戻す。オートシャッフルを待ち、3枚のカードを引いた。

「このカードは……よし、俺はモンスターをセットし、さらにカードを1枚伏せてターンエンドだ」
「防戦一方のようね?私のターン、ドロー。魔法カード、強欲なウツボを発動。手札の水属性モンスター2体、アイス・ブリザード・マスターとブリザード・プリンセスをデッキに戻して3枚ドロー。手札から……」
「おっと、その通常召喚待った。この瞬間にトラップ発動、おジャマトリオ!君のフィールドに、おジャマトークンを3体召喚させてもらう」
『『『ど〜も〜、こっちでふっかーつ!』』』

 氷の女王と光のプリマの脇に、なぜかバレリーナ衣装の3兄弟がノリノリで片足立ちでの回転をしながら現れる……のだが、やはり見よう見まねのバレエが特に運動神経に優れるわけでもない彼らにできるはずもなく、ずでんずでんと全員目を回してその場に崩れ落ちた。

 おジャマトークン(イエロー) 守1000
 おジャマトークン(ブラック) 守1000
 おジャマトークン(グリーン) 守1000

「その不細工なトークンは……」
『不細工だなんてひどいわよアニキ〜!』
『『そうだそうだー!』』
「ええい、うるさいから説明の間ぐらい黙っていろ!それになんだその恰好は、どこからどう見ても不細工だろう!?まあいい、そのトークンはアドバンス召喚のためリリースすることができず、破壊された時300のダメージを与える効果がある!」
「それでも、まだ私
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