第三十七話
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んだよ」
「日向に呼び出されたからだよ。何でか分からない。……メールが来たんだ。放課後待っているって」
「呼ばれたからホイホイ言ったってわけだな、まあ当然だけどな、確かに、……日向はいい体してたっからな」
蛭町がまた割り込んでくる。困惑する俺を見てせせら笑っているように見えた。
「どうして行ったんだよ」
「それは、……あそこはラブホテル代わりに使ってる連中がいるっていう噂は俺も知っている。覗き目当てにうろついてる連中もいるって聞いたことがあるからな。だから、そんなところに彼女一人放っておくなんてできないだろう? メールでは待っているってことだったから、とにかく行って連れ帰るしかなかったんだ。無視して放っておくなんてありえない。分かるだろう? 」
「それなら、俺に声をかけてくれたら良かったんじゃないのか? 寧々と俺は付き合ってるんだからな。……それに、あんなところで待っているって言われてお前一人で行ったら、誤解されるって思わなかったのか。普通そう思うんじゃないのか? それとも俺はおかしいのか」
漆多は傷みもだいぶ収まったのか、滑舌も良く俺を責め立ててくる。
被告人席に立つ俺はどんどんと追い込まれている。
「……そうだ。確かのお前の言うとおりだよ。一人で行くべきなんかじゃなかった。でも俺は行ってしまったんだ」
「どうしてだ? 」
と漆多。
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