『Facilities』
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慰めなんか要らない。
雹の降る日、僕は悟った。
改めて、此の世は悪だ。
何が『頑張って生きてこう。今迄の事は忘れよう』だ。
おどれふざけんな。
顔面歪ますぞ。
泣いてる子を見ると、目線を合わせて涙を拭ってあげる。
そんな当たり前な事をした。
其れだけで警戒される。
迷惑で厄介な処だ。
そう、子供は嫌い。
確かに言った。
でも、女子ホームではなく、園児ホームに入所させたのはオマエら屑共。
だからって何の罪もない、傷を負わされた此処に居る子には何もしない。
僕は貴女が笑ってくれるなら何でも出来た。
貴女には命を捧げた。
けれど貴女はもう居ない。
僕と共に逝く筈だったのに。
貴女は後ろから手を廻してる僕を遺して逝った。
鎖で躰を繋げてたら一緒に逝けただろうか。
なんて、一体何度シミュレーションしたことか。
僕は今、貴女の嫌ってた処に連れて来られたよ。
見えないけど、傍にいてくれてるよね?
見守ってくれてるよね?
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