暁 〜小説投稿サイト〜
俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
式神の力ってすげぇ...
第二十話 少女は直ぐ消える
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
つ藍の方を振り向き、そう言う。

「来ましたよ! "あの子"」

藍がそう言うと、紫は数秒瞬きし、目を大きく見開いてから、

「え、もう? 早くない?」

「どんだけ好きなんでしょうね、"あの子"」

ぽりぽりとブロンドの髪の天辺を掻きながら紫は唸る。少し焦っているのだろう、少し険しい顔をしている。

「好きと言うか、なんと言うか… 誠実過ぎるのよ。あなたと違ってね」

目だけ藍に向け、表情は変えずとも何かを訴える紫。

「そ、そんなことないですよぉ!ねぇ、橙?」

「何処に橙がいるのよ… あなた、ホントは橙に使えてるんじゃないの?」

「ギクッ…」

「図星なの!?」





□□□




あ、なんだろう。物凄く気持ちいい。やばい、溶ける。脳が溶ける。意識を吸い取られているような… ああ、飛んでしまう。なんて言ったらいいかわからない、けど、兎に角気持ちいい。心地よい。真っ白に、視界が真っ白になる……







「…っ!?」

夢か… びっくりしたぁ。

カーテンの隙間から見える日が俺の目を覚ました。朝を知らせてくれるいいやつだ。
昨日はあの後、メモを"もう一度"読み、机の上に置いて、そのまま布団に入り込み、冷たい布団を暖めるように寝についたのだ。
橙はいないため、カーテンも開けられていない。

「なんか… 口の中が鉄の味する…」

血? いやまさか、なんで寝ながら吐血するのよ。なんか噛みちぎったか? そんなわけないよな。
うがいして来よう…

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ