俺は愛せる? 幻想郷...
式神の力ってすげぇ...
第二十話 少女は直ぐ消える
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つ藍の方を振り向き、そう言う。
「来ましたよ! "あの子"」
藍がそう言うと、紫は数秒瞬きし、目を大きく見開いてから、
「え、もう? 早くない?」
「どんだけ好きなんでしょうね、"あの子"」
ぽりぽりとブロンドの髪の天辺を掻きながら紫は唸る。少し焦っているのだろう、少し険しい顔をしている。
「好きと言うか、なんと言うか… 誠実過ぎるのよ。あなたと違ってね」
目だけ藍に向け、表情は変えずとも何かを訴える紫。
「そ、そんなことないですよぉ!ねぇ、橙?」
「何処に橙がいるのよ… あなた、ホントは橙に使えてるんじゃないの?」
「ギクッ…」
「図星なの!?」
□□□
あ、なんだろう。物凄く気持ちいい。やばい、溶ける。脳が溶ける。意識を吸い取られているような… ああ、飛んでしまう。なんて言ったらいいかわからない、けど、兎に角気持ちいい。心地よい。真っ白に、視界が真っ白になる……
「…っ!?」
夢か… びっくりしたぁ。
カーテンの隙間から見える日が俺の目を覚ました。朝を知らせてくれるいいやつだ。
昨日はあの後、メモを"もう一度"読み、机の上に置いて、そのまま布団に入り込み、冷たい布団を暖めるように寝についたのだ。
橙はいないため、カーテンも開けられていない。
「なんか… 口の中が鉄の味する…」
血? いやまさか、なんで寝ながら吐血するのよ。なんか噛みちぎったか? そんなわけないよな。
うがいして来よう…
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