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394番目の精霊
空き缶の中から
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を快く通りすがり、ざあっと桜の花びらが雨のように降り注いだ。顔をあげると、一枚の花びらが俺の鼻の上に舞落ちてきた。
亮「うん、今日はいいことありそうだな」
南風を追って、桜並木をいっきに駆け抜けた。成果を認めてくれたのか、南風は優しく俺の頬を撫でた。
??「あれれー?頭のいい、りょー君だ」
声がした方に振り返ると、げっ...
亮「財前碧良(アオイ)!!」
財前碧良「やっほー」
こいつはお隣りに住む超有名企業、「ZAIZEN」の御曹司。気楽な奴だから、財前の未来が俺ですら心配だ。
財前碧良「りょー君」
亮「お前、帰って勉強しろよ」
財前碧良はびっくりした様子で言う。
財前碧良「えッ?えッ?今私にお前って...乙女ちゃんにお前って...わぁぁぁぁぁーーん」
な?変な奴だろ?うちの花星(カホ)に似てるな。俺は歩きながら缶コーヒーを開けた。


緊急事態発生まであと、0:01:03


家ヘの帰り道をたどりながらコーヒーを飲んでいると、不意に右手を滑らせた。
やばいっ....コーヒーが...俺はとっさに手を伸ばしたが、間に合わなかった。ああ、また買い直さなきゃ...そう思った次の瞬間、俺の心臓が3秒止まった。えッ.....

地面にはこぼれたコーヒーそしてコーヒーの空き缶、空き缶の中から小さな人の頭!?




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