第四章
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「マム族の人達が築いたのよ」
「昔に」
「それでそのマム族の人がね」
「今もですね」
「この国の主要民族なのよ」
そうなっているというのだ。
「今は混血が進んでるけれどね」
「中南米ってどの国も混血してますからね」
「アメリカもそうだけrどね」
「そういえばそうですね」
牧子は恵美にアメリカのことも言われて頷いた。
「あの国にしても」
「混血してますね、かなり」
「けれど確かに、中南米は」
「もう全体がですよね」
「混血が進んでるのよね」
そのアメリカ以上にだ。
「名前はもう殆どラテン系でね」
「メスティーソやクリオーニョの人が多くて」
「もう純粋な白人、純粋なインディオの人少ないでしょ」
「はい」
その通りだとだ、牧子も答えた。
「アルゼンチンは白人の人多いですけれど」
「他の国はね」
「混血が進んでます、メキシコもそうでした」
以前旅行に行ったその国もとだ、牧子は答えた。
「本当に」
「混血が進んでいて」
「そういえばグアテマラも」
ここに来るまでに見た現地の人達のことをだ、牧子は思い出して行った。
「かなりの人が」
「混血してるでしょ」
「はい」
「それが中南米なのよね」
微笑んでだ、牧子はこうも言った。
「混血していてね」
「それがいいんですね」
「ええ、独特の雰囲気が出来ていてね」
「中南米の」
「私これも好きなのよ」
「私も。スペイン自体も好きですけれど」
スペイン語を学んでいるだけにだ、中南米の宗主国であるこの国もなのだ。牧子は大好きなのだ。そしてなのだ。
「それと同じ位です」
「中南米好きなのね」
「アマゾンは専門外ですけれど」
「ポルトガルだからね」
「はい、言葉が」
ブラジルはポルトガル語だ、この国だけはポルトガルの植民地だったので言葉がそちらになっているのだ。
「ある程度わかりますけれど」
「あっ、言葉近いのよね」
「スペイン語とポルトガル語は」
「方言の違いよね」
「それ位です」
実際にというのだ。
「だからわかります」
「ポルトガル語も」
「けれどアマゾンは」
「あまりなのね」
「何かケケーーーーッ、って叫んであそこの生きものを取って食べるワイルドな人がいそうで」
「それ仮面ライダーアマゾンでしょ」
恵美は牧子のその話にくすりと笑って返した。
「実際はああした人いないわよ」
「やっぱりそうですか」
「幾らアマゾンでもね」
「仮面ライダーはいないですか」
「確かに怪獣や怪人みたいな生きものはいるけれど」
それも相当だ、世界で一番豊かで恐ろしい自然があると言われている。
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