第二章
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「メキシコも南部がですから」
「治安が悪いのはね」
「北とかメキシコシチーはいいんですよ」
そこはというのだ。
「だから私も行ったんですけれど」
「グアテマラは」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、確かな会社のツアーだからね」
「どの会社のですか?」
「八条ツーリストよ」
恵美は牧子にそのツアーを行っている会社のことを話した。
「あそこよ」
「ああ、八条グループの」
「あそこのだから」
それで、というのだ。
「そうしたことも考えてだから」
「治安もですか」
「大丈夫よ」
「そうですか。じゃあ」
「それならですね」
「二人で行けるわよ」
確かな顔での言葉だった。
「他のツアー客の人もいるし」
「そうですか、じゃあ」
「安心して安全に旅行に行けるわよ」
「それなら」
牧子も安全が保証されるならとだ、恵美の言葉に頷いてだった。
丁度お金もあったのでそのグアテマラへのツアーに恵美と一緒に参加することにした。そのことを決めてからだった。
そのグアテマラに行くことにした、そして。
色々調べたがだ、恵美はこう牧子に言った。
「やっぱりね」
「やっぱりっていいますと」
「私スペイン語は駄目だから」
つまり喋ることが出来ないからというのだ。
「牧子ちゃんがいてくれるなら」
「有り難いですか」
「本当にね」
「それで私を誘ったんですか」
「現地の説明とか読んで欲しくてね」
「そうですか、けれど」
ここでだ、牧子も恵美に言った。
「私も考古学に詳しくないですから」
「だからなのね」
「先輩が色々説明してくれるなら」
「有り難いのね」
「先輩に誘われてですけれど」
それでもというのだ。
「それの説明お願いします」
「ええ、私スペイン語は喋れないけれど」
牧子も恵美に話す。
「マヤ文明については知ってるから」
「それならですね」
「今回の旅行はお互いにね」
「もちつもたれつですね」
「そうなのよ」
実際にというのだ。
「だからね」
「お互いに説明し合って」
「旅行楽しみましょう」
「それなら」
こう話してだった、二人はそのグアテマラに行くことにした。
そしてグラテマラへのツアーに参加してそこに入ってだった。
ピラミッド、マヤ文明のそれに巨大な顔の石像を見てだった。恵美はしみじみとして牧子にこうしたことを言った。
「実際に見たらね」
「余計にですか」
「ええ、違うわね」
本当にというのだ。
「凄い遺跡よ」
「よくこんなもの造ることが出来ましたね」
牧子はその巨大な石の顔を見つつ言った。
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