十の鍵と二の鍵
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が泣きながらそう言う。
「何言ってるの!!とりあえずそれでよかったのよ!!」
「そうですよ!!もし向こうの選手をケガさせちゃたら、失格になったかもしれないんですから」
「今回はハッピーのファインプレーってところだね〜」
シャルル、ウェンディ、セシリーがそう言う。
「お?そういやミネルバって奴もそんなこと言ってたな」
ナツさんは立ち上がって悪びれた様子もなくそう言う。
「全くとんでもねぇバカだぜ!!ちったぁ頭を使えってんだ!!」
「いくらナツさんでもやっていいことと悪いことがありますよ!!」
「ホントそう!!グレイ!!シリル!!もっと言ってやって!!もっと!!」
グレイさんと俺がナツさんの考えなしの行動に怒ってそう怒鳴り、ルーシィさんが煽る。グレイさんは怒りに身を任せたまま、ナツさんの胸ぐらを掴む。
「かちこみかけるんなら俺も誘えって話だろうが!!1人だけいいとこ取りなんてずりぃってもんだ!!」
「そうですよ!!って違う!!グレイさんも怒るとこそこじゃないです!!」
「論点がずれてる!!」
グレイさんの怒っていたポイントが違かったため俺とルーシィさんが突っ込みを入れる。それを見ていたウェンディは苦笑いする。
「試合に負けて悔しいからと言って、場外戦で仕返しとは感心せんぞ」
「そんなつもりねぇよ。あのルーファスって奴に一言挨拶しときてぇだけだ!次は負けねぇってな!!」
グレイさんが掌と拳を合わせてそう言う。
「とにかくあいつらは許せねぇ。仲間ってのは助け合ってこその仲間だろうが」
「厳しいだけならともかく、女の子に恥ずかしい思いをさせて放り出すなんて最低ね」
「ユキノさんが可哀想だよ〜」
ナツさんの怒りにシャルルとセシリーが賛同する。
「あのユキノって子、そんな辛い目にあったのにあたしに会いに来てくれたのね」
「今ごろどこにいるんでしょうね?心配です」
「帰る場所がないって言ってたもんね」
「まだクロッカスに留まってるんでしょうか?」
今ごろユキノさんがどこで何をしているのか、俺たちは心配になる。
「くそっ・・・まだ腹の虫が収まんねぇ!!やっぱもう一回ケンカしてくる!!」
「おし!!俺も行く!!」
「だからそれはダメ!!」
「大会で決着をつければいいじゃないですか!?」
「場外乱闘で失格なんてギルドの人たちに申し訳ないですよ!!」
ナツさんとグレイさんが殴り込みにいこうとするのでルーシィさん、ウェンディ、俺が懸命に止める。
「ていうか、剣咬の虎を怒らせた以上、明日からの試合はますます厳しくなるはずよ!!」
「競技パートで僕たちのこと絶対マークしてくるはずだからね〜!!」
シャルルとセシリーの言う通
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