十の鍵と二の鍵
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そなたに大人の対応を求めようぞ」
ハッピーの頭を撫でるミネルバ。ナツはそれをうなずくように顔を背ける。ミネルバはそれを肯定と受け取り、ハッピーを解放する。
「ナツぅー!!」
解放されたハッピーはナツの元へとかけていき、ナツはしゃがんでハッピーを抱き締める。
「オイラ入り口で捕まっちゃってごめんね・・・」
「いいんだハッピー。俺の方こそ放っておいて悪かった」
「ナツぅー!!」
ナツは泣いているハッピーを抱えたまま立ち上がる。
「帰ろう」
「あい」
2人はそう言い、出口に向かう。
「中々骨のある小童だ」
「決着は大魔闘演舞でつけよう。思う存分な」
ジエンマとミネルバがそう言うとナツはその場に立ち止まる。
「お前らなんかにゃ負けねぇよ。つーか、俺たちには追い付けねぇ」
ナツの言葉を聞いた剣咬の虎のメンバーは眉間に皺を寄せる。
「ギルドなら、仲間大切にしろよ。俺が言いてぇのはそれだけだ」
ナツはそう言うと再び歩き出し、クロッカスガーデンを後にする。
(仲間・・・俺たちのギルドにはない、絆なのか?)
(だが最後にモノを言うのは力だ。俺たちの歩んでいる道に間違いはないはず・・・)
ローグとグラシアンは離れていくナツの背中を見ながらそう思っている。
(こ・・・こんなに強かったのか・・・ナツ・ドラグニル・・・)
スティングは憧れていたナツの力を目の当たりにし、思わず笑みをこぼす。
「おい!!明日は俺が出るぞ!!こんな好き放題されて、黙ってられねぇ!!」
「黒雷の力を解放させるんだね?」
ナツに暴れられボロボロになった宿を見てオルガが興奮気味にそう言い、ルーファスが冷静を保ちながらそう言う。
「確かに、やられ放題になってしまったのぉ。しかしこれぐらいでなければ興が冷めるというもの。
ユキノの代わりも必要だの。1つ妾も遊ばせてもらおうか」
ナツの襲撃により王者剣咬の虎の闘志に火がついた。そんな中、ローグとグラシアンだけはこのままでいいのかと心に迷いを感じ始めていた・・・
シリルside
「はぁ!?剣咬の虎とケンカしてきた!?」
パジャマに着替えたルーシィさんが声を上げる。その後ろにはさっき帰ってきたグレイさん、エルザさん、そして隣のベッドには俺、ウェンディ、セシリー、シャルルが腰かけている。
「あぁ、もっと暴れてやりたかったんだけど、途中で終わっちまって残念だ!!」
「ごめんねナツぅ・・・オイラが捕まっちゃったせいで・・・」
ナツさんの隣に座っているハッピー
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