十の鍵と二の鍵
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あ?」
「だったらお前も」
右手の拳と左掌を合わせるナツ。そして荒々しい炎を左手に纏う。
「俺に負けたら、ギルドやめんだな!?」
手を顎に当てているジエンマとそれを睨むナツ。周りの剣咬の虎メンバーたちには緊張が走っていた。
「妖精の尻尾?」
「ナツ・・・さん?」
ナツが何を言っているのかルーファスとスティングにはわからず、そう声を振り絞るのでやっとであった。
「マスターにケンカを売りに来ただと?」
「自殺行為だ・・・」
「フローもそうもう・・・」
「あの人、自分で何言ってるかわかってるの?」
オルガ、レクター、フロッシュ、キセキがそう言う。
「本気で抜かしておるのか?小童」
「自分とこの仲間を仲間と思えねぇ奴は許せねぇんだ!!」
ナツのその言葉でローグ、スティング、グラシアンはなんでこんなことをしているのかを察知した。
(ユキノのことを言っているのか?)
(あんたには関係ねぇだろ!!そんなこと乗り込んでくるかよ普通!!)
(ギルドのメンバーをどうしようが俺らの勝手だろうが)
そう、ナツはさっきルーシィを訪ねてきたユキノに失礼な態度を取ったため謝罪しようと追いかけたのだが、その時にユキノがカグラに破れたために剣咬の虎をやめさせられたことを知り、宿に戻る前にジエンマを殴ろうと襲撃してきたのだった。
「何の話かわからぬが、貴様には貴様なりの理があっての行動ということか」
「何の話かわからねぇだと!?」
ジエンマの言葉にナツはますます怒る。
「ドーベンガル、相手をしてやれ」
「はっ」
ジエンマの隣に黒い服に身を包んだ忍者のような格好の男が現れる。
「逃げんのか?」
「ギルドの兵隊兵隊ごときが100年早いわ。上のもんとやろうってんならそれなりの資格があるのか見せてみろよ」
「俺と勝負しろぉぉぉ!!」
ナツはドーベンガルなど気にする様子もなくジエンマへと突っ走る。
「マスターには近づけさせん」
ドーベンガルがナツを止めようとする。しかし、
「どけぇ!!」
「うおっ!!」
「お前に用はねぇ!!」
ナツは一撃でドーベンガルを宿の入り口の扉へと殴り飛ばす。
「ウソだろ!?」
「ドーベンガルが・・・」
「うわあああ!!」
「そんなぁ!!」
「うちで10番以内に入る強さなんですよ!!」
床に伸びているドーベンガルを見て動揺する剣咬の虎のメンバーたち。
「マスター、ここは俺が」
「手を出すな」
スティングがドーベンガルに代わりナツを戦おうとしたがジエンマがそれを制する。
「うおおおおおおおっ!!」
「う
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