十の鍵と二の鍵
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力はそういうことだったのか」
緑色の髪をした男はアルカディオスの笑い声を聞いてガッカリしてしまう。彼にとってそれは悲報以外の何物でもなかった。
「ゼレフが関わっているのなら、帰るための何かを見つけようと思ってたけど・・・」
男は踵を返し兵隊たちに見つからないように王宮から離れていく。
「もうここに用はない。イワンの目的を達成させて、早々に消えるか」
そう言い男は胸ポケットから1枚の紙を取り出す、そこに書かれていたのは大魔闘演舞三日目のバトルパートの対戦表だった。
男はそのある部分を書きかえ、対戦表を奪ってきた部屋に戻ると元々あった場所にそっと戻す。
「これであとは明日のバトルパートを行うだけだ」
男はそう言い、自らの現在所属しているギルドの宿へと帰っていった。
その頃、クロッカスガーデンでは・・・
ドゴォォン
「何だ?」
「ん〜?」
すでに明日のために眠りについていたスティングとレクターは突然の爆音で目を覚ます。するとスティングたちの眠っていた部屋の扉が勢いよく開かれる。
「起きろスティング!!」
「侵入者だ」
「レクター起きて!!」
「う〜ん・・・」
慌てた様子で入ってくるグラシアン、ローグ、フロッシュ。キセキはさっきまで眠っていたのか、目をゴシゴシと擦りながら部屋に入ってくる。
「侵入者!?剣咬の虎の全メンバーが泊まっている宿だぞ!?」
裸で眠っていたスティングは近くに置いてある自分の服に袖を通し、グラシアン、ローグと共に部屋から飛び出す。
「何者だ!?」
「まだ何の情報も来てねぇからわかんねぇ」
「だが、生きて帰るつもりはないんだろうな」
侵入者がいると思われる方向へと走っていく3人。ようやく目的地に着いたかと思うと、ギルドのメンバーの1人が飛んでくる。
「「「「「「「「「「ぐわぁぁぁぁ!!」」」」」」」」」」
侵入者を止めようと交戦しているメンバー。だが、そのほとんどが炎によって飛ばされていく。
「マスターは・・・どこだぁ!?」
そう言い目の前の魔導士を蹴りあげる男にスティングたちは目を疑う。
「どこだ!?」
侵入者の名前はナツ・ドラグニル。大魔闘演舞に出場しているギルド妖精の尻尾の一員である。
「ワシに何か用か?小童」
戦闘中のメンバーたちの後ろから剣咬の虎マスタージエンマが現れ、剣咬の虎のメンバーは道を開ける。
「お前がマスターか?一度の敗北でクビだって?ヘヘッ、なかなか気合い入ってんなぁ」
「あ
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