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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
十の鍵と二の鍵
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たミネルバ様の代わりを任されたに過ぎません」

そういえば実況のチャパティさんが初参戦とか言ってたような気がするな。よく考えれば最強の6人の1人じゃないってことがわかるか。

「でもどうしてですか?それはあなたの大切な星霊ですよね?」
「だからこそ、私より優れた星霊魔導士であるルーシィ様の元に置いていただいた方が星霊たちも幸せなのです」
「そういうもんかなぁ・・・」

ユキノさんの言い分もわかるけど、俺はどうしても納得いかないなぁ・・・

「嬉しい申し出だけど、やっぱりあたしには・・・」
「あなたは既に、黄道十二門の鍵を10個も揃えています。この2つと合わせて十二の鍵全てが揃うのです。
世界を変える扉が開く」
「世界を変える扉?」
「なんだそりゃ?」
「聞いたことないですけど・・・」

ユキノさんの言葉に俺たちは呆然としている。

「何か見えるの?シャルル」
「そうそういつも何でも見えるわけじゃないわ」
「だよね〜」

ウェンディの質問にシャルルが答える。

「ただの古い言い伝えです。私にもその意味はわかりません。もうお気づきかもしれませんが、この数年で星霊魔導士の数は激減しました。
先日のゼントピアの事件もあり、もはや星霊魔導士は私たちのみかもしれません」

そういえば、無限時計の時に六魔将軍(オラシオンセイス)に生体リンクを切られた星霊魔導士たちは魔力を失ってしまい、魔導士じゃなくなってしまったって話を聞いた気がする。

「あなたは星霊に愛され、星霊を愛する方です。十二の鍵を持って星霊と共に歩むべきです」

ルーシィさんはテーブルに置かれた2本の鍵に視線を落とす。

「やっぱり受け取れない」
「!?」

ルーシィさんに断られ、ユキノさんは驚く。

「星霊魔法は絆と信頼の魔法・・・そんなに簡単にオーナーを変わるわけにはいかない」
「簡単・・・な決意ではないのですが」
「え?」

ボソッとユキノさんは何かを呟くとスッと立ち上がる。

「いいえ、あなたならそう言うと思っておりました。いずれ時がくれば十二の鍵はおのずと揃うでしょう」

そう言うユキノさんの顔はさっきまでの暗い表情とは違い、晴れやかなものだった。
ルーシィさんもユキノさんのその表情を見て笑顔を返す。

「またお会いできるといいですね」

そう言ってユキノさんは部屋を後にする。

「行っちゃった」
「そうだね」

俺とウェンディはそう言う。

「私、先にお風呂に入っちゃおうかしら」
「僕も一緒に入る〜」

シャルルとセシリーはそう言うと寝室の隣にあるシャワールームへと入っていく。

「・・・」
「ナツさん?」

ナツさんがユキノさんが出ていった扉をじっと見つめている
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