二十五章
躑躅ヶ崎館での軍議
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一真隊と合流していれば問題は無い。織田衆も万全とは言えんが、少なくとも鬼と対峙して逃げ腰を持つ者は居なくなったんだと。
「尾張兵は軟弱れ、られも期待してないから、安心すると良いのら」
「何だとー!このウサウサめ!好き勝手言いやがってー!」
「ふふんっ、事実を言ったまれなのら」
「うっせー!だぢづでどって言ってみろ!」
「らりるれろ!ふふんっ、ちゃんと言えるのら!」
「言えてないけどねー」
「そ、そんな事ないのら!?」
『パシイィィィィィィィィイン!パシイィィィィィィィィイン!』
と春日と壬月が注意する前に、俺のハリセンが火を噴いた。
「お前達やかましいぞ!あとで春日と壬月と俺での説教をしてやるから覚悟しとけよバカが」
兎々は春日によってであり、和奏は壬月の説教となるはずだったがその前に手出しをした俺。この軍議が終わり次第説教という拳骨が待っている事を知ったが、怒られたのは二人してお前の所為だと言っていた。
「やれやれ・・・・一真様からのそれを畏怖しながらもとは」
「拙らも結構苦労しているが、そちらもか」
二人のやり取りに広間の中に笑いが起きたが、あとでお仕置きが必要があるなあの三バカは。
「浅井衆も特に問題無し。いつでも行けます、お姉様」
「松平衆も同じく」
「デアルカ・・・・」
「さて。物資のやり取りもそれなりに上手く行きそう。兵の練度も上がり、連合の雰囲気も良いと来ておる」
「残りは一真だが・・・・何か言う事でもあるか?」
そう聞いてきたので、俺は言う事は言ったが部隊も仲間も全員いつでも戦に行ける準備は整っている。なのであとは久遠の下知により、動くのみとなったので無言の頷きと共にぱしりと膝を叩いて勢いよく立ち上がる。
「皆々、聞けぃ!」
久遠が言葉を発すると共に、広間に詰めた武士達(夜叉達)の顔つきが変わる。
「長き雌伏を経て、今、時は来た!目指すは鬼の殲滅、そして京の奪還である!ここにおる創造神黒鐵様直属部隊を筆頭とし、足利・武田・長尾・松平・浅井とそして織田の連合。その力を合わせ、混迷の様相を呈すこの天の下、誰もが認める強き武を布こうではないか!」
「「「応!」」」
本当は足利筆頭のはずが、俺筆頭と言う風になったのはやはり俺を頂点として見ているのかもしれん。久遠が発した後、次は長尾衆の番となった。
「越後が龍の爪牙を務める、北国最強長尾衆!愛する良人の上洛を、不惜身命、守護し奉ろう!柿崎ぃ!甘粕ぅ!」
「っすー!」
「あい」
「我ら主の輝かしき覇道、その露払いを務めぃ!」
「っす!」
「了解」
柘榴と松葉による事で、返事は軽く聞こえた。今度は武田衆である。
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