二十五章
躑躅ヶ崎館での軍議
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る場所である。
高山右近・・・・戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、大名。代表的なキリシタン大名として知られる。父は摂津国人・高山友照、母は洗礼名マリア。同じく摂津国人の中川清秀は従兄弟とされる。洗礼名はポルトガル語で『正義の人』を意味するジュストまたはユストとも言う。
荒木村重・・・・戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。利休十哲の一人であり、幼名を十二郎、後に弥介(または弥助)とされる。荒木氏は波多野氏の一族とされているのか、先祖は藤原秀郷とされている。
中川清秀・・・・戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。幼名は虎之助で、通称は瀬兵衛と言う。本姓は源氏にあり、家系は清和源氏の一家系摂津源氏の流れを汲む多田源氏(あるいは河内源氏傍系石川源氏)の後裔と称した。父は中川重清、母は中川清村の娘。子に秀政、秀成、池田輝政先室(池田利隆母)・糸姫。妹は古田重然(織部)室。キリシタン大名である高山右近は従兄弟に当たる。
と長い説明書だったのか、俺らはタブレットを取り出してから見ていた。なるほど、摂津とは今でいう大阪兵庫と言う感じか。部下の一人が歴史に詳しいのか、俺らでも分かりやすいように省略をしてくれたようだった。久遠は目を閉じて微動だにしない姿を見ていた広間にいる武士達(夜叉達)は一様に固唾を飲み、久遠の発言を待っていたのだった。
「・・・・一真、美空、光璃、一葉」
「何かな?」
「何?」
「ん・・・・」
「おう」
「それぞれの状況を教えてくれ」
本来ならば三人となるが、一真隊ではなく黒鮫隊の事を指しているのだろう。俺を最後にしてから言うので、まずは美空から言った。
「ならまずは私から。どうせ一真の方が最後に聞いた方が面白そうだしね。長尾衆本隊は海津にて待機中だから、いつでも出られるけど飼い葉の調達に難儀している所かしらねぇ・・・・」
「飼い葉は武田に任せれば良い。だけどこちらは兵糧と玉薬、矢銭がまだ不充分・・・・」
「兵糧、玉薬の手配はご心配なく。八方手を尽くし、美濃岐阜城に充分な量を集積しております。ただ・・・・こちらも替え馬と飼い葉の手配に難儀しておりまして・・・・」
「ならば飼い葉は武田で負担する。他はそちらを頼る」
「御意」
「岐阜かぁ。でも岐阜では少し遠くないか?観音寺城に集めるのは駄目だったの?」
「京を占拠している鬼とドウターが襲ってくる可能性があるので、絶対的に距離を取る必要がありました。部隊を動かすのと同時に、物資は観音寺城に輸送する手筈です」
「うむ。・・・・兵の部隊はどうなのだ?」
兵の練度については武田衆と長尾衆も大丈夫だと言った粉雪と柘榴だった。足利も大丈夫であれば、
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