二十五章
いつもの風景×朝からの鍛錬と妾との会話
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ガチ勝負もダメとか、戦闘狂にとってはアウトな言葉だ。刃引きした鍛錬用の槍を使い、お家流禁止とさせて寸止めじゃないと許可しないなんてする訳ないじゃん。注文の多いお頭じゃないので、そこだけは安心している。二人でガチでの真剣勝負もいいが、俺相手だと更にガチになれるから俺も後ろで立つような真似はしない。
『盛り上がっている二人だが、相棒は随分と平気なのだな』
『そりゃそうだろドライグ。一真の旦那はここにいる武将よりも最強だぞ』
とかだったが、朝食が用意された広間へと向かった。心が準備してくれた朝食は、信州味噌の味噌汁に山菜の和え物と鮎の味噌焼きと白いご飯だった。恐らく最後の戦いに向けた士気高揚の為だろうけど、この米は俺らからのサプライズプレゼントをした米なのかいつもよりも美味しいと言っていた綾那達。
ここのよりも現代の米所である新潟のコシヒカリなのだから、後で知ったらきっと美空や秋子が驚くだろう。武田だけでなく、連合に参加している武士達は皆、いつもの飯よりも美味い美味いと感激していた様子だった。
「おらぁぁぁぁ!!」
槍を振る小夜叉だったが、難なく躱している分身体俺1。
「てぇえーーーーですぅーーーーっ!!」
分身体俺2は綾那を相手していたが、それも紙一重で躱し続ける。本体俺は近くで観戦していたが、分身体俺3は桐琴相手をしていたが流石の分身体でも敵わない相手だと察知したのか。
「へっ、流石はオレの目標である一真だな!」
「一真様も更に力を付けている様子なのです!」
「頑張れよー三人共。まだまだ手加減しているからなー」
心が準備してくれた朝食を食べ終わってから、すぐにそわそわし始めた三人は食い終わった瞬間にそれぞれの槍を武器庫から取り出した。庭でやらせるが、俺もそれぞれの分身体を創ってから擬態化から刀を持たせて早速鍛錬をしている。
途中から桐琴も参戦したので、更に分身体を創っては桐琴の相手をしていた。鍛錬とはいえ、三人から立ち上る殺気は普通の者なら並大抵ではないレベルだが、俺からしてみるとそれよりも更に殺気を練り上げられる。
「ほお。やっておるな・・・・主様が三人おるが、相手は二人とはな」
「よう一葉。おはよう」
「うむ。良き朝であるな、主様」
「良い朝だが、相変わらずの様子だからか。桐琴はすぐに終わらせたのでな、俺本体がここで監視をしている訳さ」
「なるほどのぅ。その辺りまで弁えておるだろうて、主様本体はそれぞれの槍武を堪能しておれば良い。それにしても鍛錬なら余も参加したい所じゃが・・・・」
俺らの鍛錬レベルは、素人から見たら大事故に繋がるが達人からだと見切れているから安心して見ていられる。一葉から見て二人はどうか?と質問すると、小夜叉も綾那も同質の闘気
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