二十五章
いつもの風景×朝からの鍛錬と妾との会話
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ら、俺と綾那は部屋を出て広間へと向かう。ちなみに服装は普段着を着ているから、少々浮かんでる気がするがもう慣れっこだ。その途中だったが、何やら厩が騒がしいので何かあったのか?
「それより一真様!早くご飯です!」
「分かったから引っ張るなっつうの」
「ごっはん!ごっはん!綾那はご飯を食べている時が一番幸せなのです!あ、嘘なのです」
「それについても最初から分かっているが、綾那の幸せは強い敵と戦っている時が一番幸せなんだろ?例えば俺とかな」
朝から物騒な言葉だったが、それは俺も同じ事。毎朝クロウ達との鍛錬では、本気で掛かって来い!と言いながらも鍛錬相手を倒してしまうからだ。徒手空拳から遠距離攻撃でのライフルやら狙撃、俺はスコープなど使わずとも狙撃が出来る仕組みとなっている。とそこへ見知った顔がやって来た。
「よう一真。今から飯か?」
「その様子だと桐琴はまだ寝ているみたいだな」
「母ならまだ寝ているぞ?昨日から晩酌をしていたらしい、それとオレみたいに腹が減って目が覚める程の母じゃねえよ」
「なら森のも一緒に行くですよ!」
「しゃーねぇ。付き合ってやるかー」
二人は意気投合した様子で、今日の朝食献立で盛り上がっていたがそうか。桐琴は夜酒を飲んでいた様子だと報告に上がっていたが、流石に成長途中の小夜叉よりもまだ寝ているとすると余裕振りなのか、ただの二日酔いなのかの二択だな。
「そういえば小夜叉は躑躅ヶ崎館ではどうなんだ?」
「どうって。つまんねーに決まってんだろ。早く殺り合いてぇよ」
「ですよねですー♪」
「ま、そうだな」
綾那と小夜叉は殺り合いたい口のようで、鬼を早く倒したいのか腕がワンワンっと鳴っているようだ。それに綾那はただ勝つという飾り名前でもなさそうだ。
「綾那の名前は本多忠勝だからか、ただ勝つのみという意味を籠められた名前なのだろう。意味を聞かなくとも良い名だと思うぞ」
「です!へへー♪」
笑顔の花を咲かせた綾那だったが、小夜叉は飯を食ったら付き合えやだったので仕合でもやるのか?食後の運動による仕合なのだろうが、ガチでやりあおうと言うがそこら辺は俺を倒してから言え。
「それだったら、食後の運動には俺との対戦はどうなんだ?鬼との決戦前だが、ここで死なれては困るんでな」
「おっ。それはいいねぇー。でも一真は一人だから、オレと綾那との二人掛かりになっちまうぞ?」
「そうですよ?」
「俺は分身出来る事を忘れるんじゃねえよ。ただし真剣でのガチ勝負ならの話だ、まだまだ俺に一回も勝ってない相手をまず倒す事を目的とした方がいいだろう?」
本来の主人公ならここで止めているが、生憎俺も前線でやり合う口なんでな。殺り合いがダメなら真剣で
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