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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第168話 別人
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ロック18Cを抜き、ハンドサインでカウントをする。
1,2,3……
「GO!!」
同時に思い切り地を蹴り、1秒先の死が連続して待ち受けるバトルフィールドに突撃した。
そう、これこそが戦闘と言うもの、魂を鍛える為には、勝つか負けるか、否敗色濃厚な戦いにこそ、それを乗り越えた先に得られる物が大きい。それは、経験値と言ったシステム数値の様に得られるものじゃない。
その死地からまず飛んできたのは、複数の
弾道予測線
(
バレット・ライン
)
が横切った。
だが、見えているモノを避ける事は造作もない。身体を倒し、スライディングで回避。そして、敵集団を視界に収めた。20m程先の左右の掩蔽物にレーザーブラスター持ちがいる。認識し、出てきたカーソルから数えて、左に2、右に1人。
そして、一番厄介な男である、《ベヒモス》は中央さらに10m程後方で控えている。左側に飛び出した味方2人を射線に収めようとしている。左手のグロックをブラスター使いに向けた。
流石に、この接近戦で心身を落ち着かせるなんて真似は出来ず、
着弾予想円
(
バレット・サークル
)
は、男たちの身体をはみ出す程に、脈動している。が、それでも構わずフルオートで射撃。
ついさっきまで、あのヘカートUを使っていた事もあり、全く無いに等しい
反動
(
リコイル
)
の衝撃を掌に感じながら、9×19mmパラべラム弾を散蒔く。総弾数33発の全てを撃ち尽くした。
敵側も、まさか無謀な特攻をしてくるとは思ってもいなかった様で、慌てた様に壁の向こうへと引っ込もうとしたが、無駄弾覚悟のフルオート射撃をした事が功を成した様で、数発だが、ヒットした。
だが、威力が低いサブアームだ、HPを削りきるまでにはいたらなかったが、数秒の時間は稼げた。
「ダイン! 援護!」
シノンは叫んで地面に身を投げた。
そして、へカートを構える。二脚を展開している暇等はない。恐ろしい重みと、サポートである脚を展開していないせいで、手振れが通常の2〜3倍は発生した。
だが、それも気にせず、
予測円
(
サークル
)
の表示も無視し、あの巨漢のミニガン使い、ベヒモスに向けてトリガーを引き絞った。
一撃必殺と言える必殺の閃光が空間を貫き、そしてベヒモスの頭の直ぐ隣を通過した。
その弾丸は、ベヒモスが装着していたゴーグルを吹き飛ばした。
――外した!?
唇を噛み、千載一遇のチャンスをモノに出来なかった自分に腹立たしさを覚えたが、直ぐに立ち上がろうとした。だが、それを見逃すベヒモスではない。
素顔を顕にしたベヒモスは、不敵な笑みを浮かべ、シノンを捉えた。
6本もの銃身だ、その弾道が示す弾道予測線バレット・ラインの大きさは、シノンの身体を覆い尽くす
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