第7話 霧の大敗北
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常しか過ごした事がないのならば、冷たいとか、人間としての常識なんかを問う連中もいるだろうが、俺は最初に霧の攻撃にさらされた時には一切反撃をせず、対話をしようとしたが彼らかの返答は冷たい浸蝕弾頭兵器だった。
だから少なくとも今の霧には力ずくというのが適切な行動だと判断して、容赦のない苛烈な攻撃を行う事を決意させた出来事でもある。
「撃ち貫け!T−LINKフェザー!!」
アストラナガンの背部のユニットにエネルギーを流し込み、まるで天使の羽根の様な外見のエネルギーを放出しつつ鳥の羽根の様な形をした弾丸をT−LINKシステムを通じて形成、射出していく、それらは全てが401を狙っていた駆逐艦や軽巡に直撃していき、爆発を起こしていく。
クラインフィールドのない駆逐艦は一瞬で爆沈していくのが確認できて、フィールドの展開が間に合った軽巡を含めて重巡までもの艦艇がこちらへと狙いを変更していき大量の浸蝕弾頭兵器に加えて、牽制のためなのか通常弾頭兵器も打ち出してくる。
どの艦にも言えるんだが、連携だとかの概念がないのか? 16年前の大海戦から何も進歩は見られない、それ処かメンタルモデルを持った重巡以上の艦艇が我を突き通して艦隊の足並みが乱れている節がある。
「無駄だ!アトラクターシャワー!!」
T−LINKフェザーの展開を放棄したと同時に、俺はコンソールを操り音声入力も並列しながらアストラナガンの翼から数百以上に渡るレーザー状のエネルギー弾を大量に射出し、大多数と言える弾頭を全て迎撃しつつも破壊してもエネルギーが収まらないシャワーは目標として捉えていなかったんだが、避けようとしていた霧の艦艇へと降り注いでいき直撃と撃沈の嵐を生む事になる。
上空から降り注ぐビームやレーザーと言って良い形をしたエネルギーの塊は、それまで旗艦の命令によって統制が取れていた霧の駆逐艦にさえも混乱を齎し始め、霧の艦隊運動に大きな穴が出来始める。
「やはり重巡や戦艦クラスが相手だと、決定打にはならないか」
既に艦隊の駆逐艦や軽巡の大多数が撃沈か大破させられている状況下、見た所艦隊の損耗率は三割を突破しているのは確実、それでも引かないのは通常の戦術常識が彼らには存在していないという事なのだろう。
高速で動き続けるアストラナガンに攻撃を当てようと躍起になっているのか、重巡や旗艦を除いた戦艦達は通常弾頭も浸蝕弾頭を問わずに、次々とミサイルが上空へと撃ち出されて更にはレーザーも撃ち出されてくるのだから彼らの必死さがうかがえる。
いいや。
「ただ単に好き放題にやられて悔しいだけなのか」
ある重巡の艦橋にいる白いフリルのついた赤いブラウスに似た服を着ている短い蒼い髪をした少女が、こちらを恐怖混じり
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