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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第167話 冥界を司る女神
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もお門違いなのだ。
だけど、あの時は仲間たちの大半が殺られてしまった後、残ったのはもう数える程だったが、逃げる選択肢は捨て、真剣に勝負に望んだ。人数差をものともしない、足でまといがいてもものともしない。そんな強者と。
あのスコードロンに入って、初めての事だ。
メンバーの殆どが狼狽えてしまって、チームとして機能出来てないに等しかったが、その中でも比較的落ち着いて攻撃する事が出来たのだが……、
ここから先は割愛する。
『
同士撃ち
(
フレンドリー・ファイア
)
には注意してください』
『判ってる!』
こうして、シノンと男の共闘が始まった。
戦いの時間はそこまで長くは無かった。
MMORPGでの大規模なボス戦であれば、それも少人数であれば数時間かかっても不思議ではないのだが……、時間にして58分。
視界の端に表示されている時刻を確認したから、間違いない。
――……シノンは、スタジアムを見渡しその上部にある排気口を選んで身を伏せた。
それを横目で見た男は、良い位置取りだと笑っていた。
あんな巨躯を相手にしていると言うのに、一体何処にそんな精神力があると言うのだろうか。……だが、それは知りたい事でもあった。その心の強さを。
――……戦場で笑える者は強い。
この共闘は、彼女の中でそう強く想う切欠でもあった。
そしてボス戦。
敵の攻撃の全てはシノンが潜んでいる排気口までは届かない。
熱線、鉤爪、有毒ガス等、多種多様な攻撃パターンを披露してきたが、その全てが僅かに届かなかった。そして、自分自身のライフル弾はギリギリだが射程範囲内だ。弱点は、無線のやり取りで把握した。
どうやら、額の小さな目が弱点。
男は、弱点である目をそこまで狙わなくとも、確実に当てるだけで構わないと言っていたが……、そこでもスナイパーとしてのプライドを大いに刺激させられた。
『狙った場所に当てる事が出来なくて、何が
狙撃手
(
スナイパー
)
だ』と。
1発、2発と続けて額に命中させていくのを見た男は、その表情をほんの少しだけ、驚愕していた。少しでも鼻を明かせてやれた、と思ったシノンは更に意識を集中させた。
――……そう、自分は氷。
氷の様な冷静さと集中力。
あの男と出会って、随分と乱されたがこれが本来の自分、の筈なのだから。
そして、最後の一弾は自分の最後の弾丸であり、ラストアタックボーナスは自分の手に渡った。それは、見た事の無い程の大きさ、巨大なライフル。設定としては、現時点ではNPC、プレイヤーの工房では製造する事が出来ず、街で売られてる事も無い武器。今回のように、遺跡に潜り、強力な敵モンスターを倒して、ドロップ
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