鬼道の過去
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中だ!」
「千羽山中は山々に囲まれ、大自然に鍛えられた選手達がいます。彼らは無限の壁と呼ばれる鉄壁のディフェンスを誇っていて、未だかつて得点を許していません」
俺は驚き質問する。
「それは全国大会まで1点も許していないと言うことか?」
「ええ、1点たりとも…シュート力には難点がありますが、この鉄壁のディフェンスでここまで勝ち抜いて来たんです」
鉄壁か…俺たちFW陣が頑張らないとな…、俺がそんなことを思っていると、円堂が叫ぶ。
「その無限の壁とかいう鉄壁のディフェンスを破ればいいんだな?だったらこっちはダイヤモンドの攻めをすればいいんだよ!」
俺たち全員が頭に?を浮かばせながら呟く。
「「「は、はぁ…?」」」
それでも勢いが止まらない円堂は、訳の分からない演説を続ける。
「鉄壁のディフェンスが崩れるまで攻める!それがダイヤモンドの攻めだ!そのためには特訓だぁぁぁ!」
「「「お、おぉ〜…」」」
俺たちは円堂の勢いに釣られ少し、気の抜けた返事を返した。
───────
「宍戸!パス!」
(1…2…3!)
宍戸はいつものタイミングで風丸にパスを出す。
バシッ
「うわっ!?」
「す、すいません!いつもみたいにパスしたつもり何ですけど」
しかし、風丸は宍戸のパスを置き去りにしてしまう。
──────
「栗松っ!」
俺は栗松にいつもと同じようにパスを出す。
グオォォ!
「どわーーーっ!」
「あ、あれ?もしかして俺のボール、スピード違反だった?」
しかし俺が放ったパスは威力が強すぎて栗松は驚きのあまり涙目になっている。
─────────
「ドラゴンッ───!!」
「トルネードォォ!!」
染岡と豪炎寺の合体シュート、ドラゴントルネードが円堂が守るゴールに向かう。
ギュューン! スゥゥ…
しかしドラゴントルネードは途中で威力を失い、円堂の手に簡単に収まる。
「何よ、みんなたるんでるわね」
お嬢が俺たちの練習を見ながら呟く。
「みんな変だわ…それにドラゴントルネードが決まらないなんて」
木野が心配そうに呟くが、お嬢は
「体がなまってるんだわ」
言葉を一言呟くだけだ。
「そんなことないですよ、みんな動きは格段に速くなっています」
音無がお嬢に意見を述べるが、終いにはお嬢はまた呟く。
「じゃあ気持ちがなまってるんだわ。イナビカリ修練場で特訓かしら」
お嬢が呟いていると、それを横で見ていた響木監督が呟いた。
「修練場のせいだ」
「え…?どういう意味です?」
監督の予想外の言葉に驚いた木野は監督に意味を聞く。
「個人
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