3部分:第三章
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れを告げて暗闇から姿を消した。そしてそのうえで東京の街に戻った。そのうえで向かったのはある屋敷だった。ゴシック様式を真似たと思われるその壮麗かつ鋭角的な外観が印象的だ。
白い重厚な雰囲気の壁に鋭角の屋根がある。そしてそこには煙突も見える。建物は三階建てであり窓も長方形でガラスと鉄が見える。そして庭は左右対称で緑の狼や獅子の姿が見える。沙耶香はその屋敷の中に入った。
そして白い木の扉に触れる。すると扉は自然に開いた。そしてそこに入ると中は質素なものだった。教会を思わせる峻厳な雰囲気がありシャングリラの大広間の先に階段が見える。そこに入ったのだ。
大広間の端に左右それぞれ廊下が見える。二階は天井に阻まれ見えない。そうした屋敷だった。沙耶香がシャングリラの下に足を進めるとだ。ここで階段から一人の美女が降りてきたのであった。
「松本沙耶香さんですね」
「そうだといえばどうなるのかしら」
「お待ちしていました」
これが返答だった。
「依頼をしたのは昨日ですがもう来られたのですか」
「それはもう聞いたからよ」
そうだというのであった。
「今朝ね」
「今朝お聞きになられてもうですか」
「そうよ。来たのよ」
「まだ八時にもなっていませんが」
「それでも聞いたのよ」
沙耶香は笑っていた。その美女に向けてだ。
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