機動戦士ガンダムSEED編
第18話
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何か問題があるか?」
そう。スカイグラスパーは第8艦隊からの補給物資の一つであるがその機数は二機。一機目はムウが使っているがもう一機は乗り手がいない為予備機として格納庫で眠っていたのだ。こいつならストライクと同じスピードで現場に辿り着く事ができる。
「いや、そりゃ別に問題は特にないけどよ。その前にお前MAに乗れるのか?」
マードックはオレの発言に驚きながらも、整備兵として聞いておくべき事であろう疑問を口にした。ああ確かに今までMSに乗っているところしか見た事がないのでオレがMAに乗るなんて夢にも思わなかったのだろう。だが…
「大丈夫だ。MSに乗る前は戦闘機にも乗ってた時がある。何も支障はないよ」
「そうは言ってもな……。とにかく艦長達の指示を聞いておくべきだぜ?」
「わかってるよ。ちょっと連絡してくるわ」
そうして格納庫にある通信機にて出撃許可をもらう為ブリッジに連絡をとる。
「ちょっといいか?」
『悠凪さん、どうしたのかしら?』
通信に出たのはマリューだ。あまり時間も掛けていられない為艦長が答えてくれるのは手っ取り早い。早々に要件を伝えるとしよう。
「予備のスカイグラスパーで出撃させてほしい。言っておくがMAでの戦闘経験はあるから問題はない」
嘘は言っていない。「荒廃した世界」にてMSが使えない状況だったので代わりに戦闘機などを使った事もある。もっともそれも数回程度で本職のムウに比べたら微々たるものでしかないが今回は今後の為にもどうしても出ておく必要がある。何が何でも出撃許可をもらわなくてはならない。
『しかし、そうは言ってもそう簡単に許可をだす訳には…』
マリューは判断を決めかねているようでなかなか首を縦には振ってくれない。チィ、やっぱりこうなるか。自分でもかなりごり押しの方法だとはわかってはいるがここで引く訳にもいかないんだよ。
「救援はできる限り多い事に越した事はないでしょう。それに決してスカイグラスパーを撃墜させるような事にはさせませんよ」
それからマリューは大分迷っている様子だったが最終的に今の状況だと出撃させた方がいいと判断してくれた。
『………わかりました。それでは準備が済み次第すぐに発進してください』
「了解した」
渋々といった感じではあったものの許可をもらう事に成功した。すぐに通信を切り、マードックに許可がとれた事を伝えに戻る。
「許可はとったぞ。パイロットスーツに着替えてくるから発進準備頼む。ストライカーパックはランチャーで」
「…わかったよ。オイ、お前ら聞いたな!グラスパーの準備急げ!!パックはランチャーだ!!!」
それから控え室に赴きパイロットスーツに着替え終え戻ってきた時には既に発進準備が粗方完了してお
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