機動戦士ガンダムSEED編
第18話
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ザフト兵が死ぬ事になるだろうさ」
「……………」
その時、後ろに付いてきていたバクゥの足元で爆発が起こった。バルトフェルドは恐らく自分の予感が当たったと確信しながらも、そのバクゥのコックピットに通信を繋いで状況確認を行う。
「どうした。何があった!?」
『ミサイルです!機体に損傷はありませんがこれはゲリラの連中です!数は6……いや、8!』
「隊長、明けの砂漠の奴らこっちに向かって来てます!」
ダコスタが後ろ斜めの方を見ながらそう叫んでいた。バルトフェルドもそちらを見てみるとそこにいたのはダコスタの言う通り明けの砂漠の面々であり、それぞれ武器を持ってこちらに砲撃をくわえてきていた。
「見たところあのMS達はいないようだが……どうやら余程死にたいようだ…」
そう言うバルトフェルドの雰囲気は先程までとは打って変わり戦場での指揮官としての理知的な面と兵士としての虎を思わせる獰猛さを兼ね備えたザフトの“砂漠の虎”のものへと変化していた。
「仕方ない。全機、迎え撃て!」
「オレは留守番か…」
「しゃーないだろ?ジンはストライクと違って全く飛行できないんだから」
現在、オレは格納庫でストライクの発進準備を手伝っている最中だ。あれから原作と同じような流れでタッシルの町が焼かれ、住民は事前の勧告で避難ができたので無事だったものの食糧、弾薬、家屋は全て焼失しそれで感情を押さえきれなかった一部の明けの砂漠の面々がバルトフェルド達を追って飛び出してしまったのだ。見捨てるという選択肢もあったが結局救援に向かう事になり、ムウがタッシルの救援で手一杯なので短時間ながら単体での飛行が可能なストライクを駆るキラが行く事になった。
「それはそうなんだけどな…」
隣で同じく発進準備に勤しんでいるマードックの言葉に相槌をうちながらも、何か出撃する方法がないかと考える。
アンドリュー・バルトフェルド。指揮官としても、一パイロットとしても優秀な男だ。できれば戦っておきたいのだが、ジンだと飛行できるストライクとは現場に到着できるスピードがかなり違う。例え出撃許可が下りたとしても到着する頃には戦闘は終わっているだろう。それでは意味がない。オレはバルトフェルドがどこまでのものか。そしてバルトフェルドに決戦の際にキラではなくオレを戦う標的として見てもらわねば困るのだから…
何か良い案はないかと作業をしながら考えていると、ふと格納庫のある区画が目にとまった。そうだ、何故これを思いつかなかった!
「…なあ、マードック」
「どうした?」
「…スカイグラスパーってまだ一機余ってたよな」
「って、お前さんまさかあれに乗って出るつもりか!?」
「そうだが、
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