機動戦士ガンダムSEED編
第18話
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す価値ぐらいはあるさ。それに彼等が本当にあの艦と共に向かってくるなら好都合だ」
「どうしてです?」
「…あの艦はまず間違いなくザフトの脅威となるよ。特にあのMSのパイロット達はね」
「あの新型のMSならわかりますが、…パイロット“達”、ですか?」
「そうだ。まずあの新型のパイロットだが、元々の腕はかなり高い。動きにムラがあるようだが、もっと実戦経験を積めば今以上に厄介になる」
「あれ以上に!?レセップスの主砲を撃ち落としたりやりたい放題だったのが、もっと酷い事になるっていうんですか!!?」
「ああ。そして、あのジンのパイロット」
「あのジンのパイロット、ですか…?あれも確かにかなり厄介そうでしたが新型と比べると……」
ダコスタの発言をバルトフェルドは首を横に振る事で否定する。確かにあのジンも脅威にはなりえると感じてはいたが新型程ではないだろうとダコスタは思っていた。しかし、この反応を見る限り隊長はあのジンの方が脅威足り得ると思っているようだった。
「確かに新型の動きは凄まじかったよ。まさにバーサーカーだ。あれを相手にするとなると僕も本気でいかなければならないだろうね」
ダコスタはバルトフェルドの新型に対しての評価に心底驚いた。バルトフェルドはMSパイロットとしても優秀であり、彼にここまで言わしめるとはあの新型のパイロットは本当にナチュラルなのだろうかと。
「なら隊長はあのジンのどこに新型以上の脅威を感じたのでしょうか?自分はMSの戦闘は専門ではありませんが新型程秀でているものがあるとは思えなかったのですが…」
「報告書を見ていないのかい?ダコスタ君。あのジンはクルーゼをも退けた難敵だよ」
「えっ、クルーゼってあのラウ・ル・クルーゼをですか!?」
これにはダコスタもオーバーリアクションをしてしまう程動揺してしまった。ラウ・ル・クルーゼといえばバルトフェルドと同じザフトのエースと称される人物である。性格が悪いとか何やら黒い噂などが絶えないが、その腕は一級品である事は間違いない。それを退けたなどとはいくら自らの隊長の言う事でも、ダコスタには到底信じる事ができなかった。
「その通りだ。私も最初は俄かに信じがたかったのだがね、正規の報告だった上に実際にジンの動きを見るかぎりかなりのベテランらしい」
「ベテランって、この戦争にMSが投入されてまだ1年程度しか経ってないんですよ?」
「言葉の例えだよ。確かにMSが投入されたのはつい最近だ。だかね、あのジンの動きは僕が見てきたMSパイロットの誰よりもMSという兵器を熟知している者の動き。そうとしか言いようのないものだった」
「…そんなにすごかったんですか?」
「ああ、だからこそ早めに潰しておいた方がいいのさ。あの艦とパイロット達を放っておけば数多くの
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