暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1070話
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はちょっとらしくないか?
 エザリアにしてみれば、自分の養子でもある2人が心配なのだろう。
 レイ辺りはその2人と仲がいいから心配しているとかか?

「とにかく、出来るだけ早くアメリカとの調整を終えてくれ。向こうの面子とかもあるんだろうが、俺達が標的となっている以上は向こうに頼りすぎというのも色々と面白くない。それに、ソ連と繋がっているのなら証拠は是非とも得ておきたい」

 アメリカの力で解決されると、証拠の件がどうなるのか微妙に不安なんだよな。
 自分達に都合のいいように変えられかねない。
 確かに現状を見る限りだと、恭順派の後ろ盾になっているのはソ連で間違いないと思う。今までにも色々と怪しい動きをしてきたのをこの目で見てきたし、その辺は疑っていない。
 だが、だからと言って後ろ盾になっているのがソ連だけとは限らない。
 俺の脳裏を過ぎるのは、恭順派が使っていたF-15Eだ。
 ソ連の後ろ盾があるのなら、当然戦力として使う戦術機にしてもソ連製の物が……MiG系列や、Su系列の戦術機の方が調達しやすい筈。
 勿論、自分達の関与が疑われるのを避ける為にアメリカ製の戦術機を用意したというのは十分に考えられる。
 しかし、アメリカ製で統一する根拠は何だ? それこそ、恭順派の背後にいるのはアメリカであるとこっちに示したかったのか?

「……嫌な予感がするな」
『アクセル? どうかしたのか?』

 思わず呟いた言葉に、コーネリアが聞き返してくる。

「コーネリア、気をつけろ。何か嫌な予感がする。念動力じゃないが、何かを見落としている……あるいは見逃している? そんな感じだ」
『念動力ではないとしても、これまで無数の修羅場を潜り抜けてきたアクセルの勘だ。馬鹿に出来るものではないというのは理解している。マブラヴ世界である以上、戦力的な奥の手が向こうにあるという可能性は少ないだろう。だとすればそれ以外の……さて、何だろうな』

 ニヤリとした笑みを浮かべるコーネリアに頼もしさを覚えつつ、俺もまた笑みを返すのだった。
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