マブラヴ
1070話
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のは、俺がお気楽すぎるだけだろうか。
「とにかく、この件を国連……いや、それもまた難しいか」
国連というのは、国の集合体だ。当然その国の中にはソ連も入っており、更にはかつての超大国という地位や、現状でも高い技術力をもっているだけあって、相応の影響力がある。
特にソ連は今でも影響力が高い。この件を向こうに知られれば、即座に恭順派の方に情報が流れるだろう。
国連に情報を流して、俺達が率先して本拠地に攻め込んだときには既に誰もいなくなっていましたなんて事になったら、洒落にもならない。
面子を思い切り潰され、それこそマブラヴ世界での俺達シャドウミラーの影響力すらも落ちる事になりそうだし。
やっぱり問題はアラスカの緩衝地帯って事だよな。ソ連から近いから、アナログ的な連絡方法であっても十分連絡が間に合うと思われる。
「となると、こっちで独自に動くしかないか。少なくてもアメリカには連絡を入れる必要はあるだろうが」
その言葉に、エザリアとレオンの2人共が頷く。
オーストラリアや日本から急速に国力の差を詰められつつあるアメリカだが、それでもやはり現状でマブラヴ世界で1位の国力を持っているというのは揺るがしようのない事実だ。
更にアラスカはアメリカがソ連に貸している以上、出来れば前もって根回しをしておいた方がいい。
「エザリア、レオン。早速根回しの方を頼む。それが済んだら、こっちの方で恭順派のトップを一網打尽にする」
「ええ」
「分かりました」
頷く2人を見て、ふと気になった事を尋ねる。
「それで、結局アラスカの緩衝地帯に恭順派の本拠地があるっていうのは、どうやって発見したんだ? 今まで見つからなかった以上、向こうだって相当に警戒していた筈だろ?」
「ああ、その件ですか。それに関しては日本からのリークです」
「……日本から?」
レオンの言葉に思わず首を傾げる。
てっきりアメリカのCIA辺りが動いたのかと思っていたからだ。
正直、アナログな手法になるとシャドウミラーが弱いというのは実証済みなので、今回はそれを抜きにしている。
だが……それが日本? 何がどうなって日本からその情報が入ったんだ?
そもそも、日本はアメリカ側の陣営だ。そこからどうやってソ連の情報を……
大体、日本に情報があったのなら、先程崇継の通信でその辺を匂わせるなりなんなりしてもいいだろうが、そういうのも一切なかった。
崇継とところまでまだ情報が届いていなかったのか、それともまだ情報を漏らすのは早いと思ったのか。
俺の疑問を理解したのだろう。レオンが特に驚いた様子もなく口を開く。
「帝国情報省外務二課という場所からの情報らしいですね」
「情報省?」
「はい。日本の中でも相当に腕利きの者達が揃
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