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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第165話 現実世界と仮想世界
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た思い出、それらは色褪せる事は無いから。
確かに、あの小さなログハウスは、あの浮遊城の崩壊とともに消滅してしまった。
でも、玲奈には温めていた1つの計画がある。……この想いを伝えたのは姉の明日奈にだけ。多分、隼人も和人も思っているとは思うけど、まだ互いに口には出していない。
だから、今の自分達の家は《イグドラシル・シティ》で借りてる部屋。
あの場所が自分達の家、と言う事になる。たまに、ユイが遊びに来たりキリト達も来たり。キリト達も同じ場所で借りてるから、どっちが自分達の家なのか、たまにわからなくなっちゃう事があるから、面白いモノだ。
「ね? 今夜はログインできるかな? 今日の事、ユイちゃんに教えてあげたいんだ。いつか きっと現実世界を見る事が出来る日が来るんだって事も言ってあげたい。だって、頼りになるお兄ちゃんが言う事だもん。ユイちゃん、信じてくれるよ」
「ああ、そうだな。良いよ、今日は仕事は完全にOFFだ。何時でも」
……と言った隼人だったが、突然難しい表情になった。
「あれ、何か他に用事があったの?」
仕事以外にも何か……?と玲奈は思った。他に考えられるのは、綺堂さん関係だったり、ちょっとした接待じゃないけど、優遇した企業への恩赦が思い浮かんだ。だけど、それはどれも違った。
「いや……、正確な日は判らないんだ。……少なくとも、今夜は絶対に大丈夫。……来週まで色々と約束もあるし。でも、玲奈、レイナには言っておかないといけない事があったのを思い出した」
珍しく言いよどむ隼人。……いや、リュウキ。何か心の準備がいる様で、何度か深呼吸や唸ってから、いきなり玲奈の心胆を寒からしむる台詞を発した。
「オレ、近いうちに ALOの《リュウキ》を他のゲームにコンバートさせるかも知れないんだ」
「へー、そうなん………だ………?」
玲奈は普通に返事を返していたけれど、一言一句を完全に脳内再生させた。
そして、それと同時に言っている意味を一言一句、脳内辞書で調べ上げた。優秀な玲奈の頭の中だから、直ぐに辞書は用意出来る。……だけど、今回ばかりは理解するのに時間がかかってしまったのだ。
『こんばーとさせる。りゅうきを、こんばーとさせる。ほかのげーむに』
それはつまり、隼人は。……リュウキは、ALOを去ると言う事だ。
それを理解した瞬間。
「……えええええっ!!」
玲奈の叫び声が響いた。
その突然の声に驚いたのか、近くの梢から鳥たちが数話飛び去っていった。
〜????????〜
そして時間軸、場所、全てが変わる。
その別時間の世界では薄暮。
低く垂れ篭める雲を傾
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