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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第165話 現実世界と仮想世界
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があるし、嬉しい。
「キリトにはしっかりと頑張ってもらわないといけないからな。……ユイにとっては パパなんだから。因みにオレはキリトにとっては息子だ」
「あはははっ!! お姉ちゃんがママでキリト君がパパっ! う〜ん、パパにしたら息子に超えられる事は嬉しくも思うんじゃないかなぁ?」
「ならオレがしっかりと尻を叩いてやらないと 行けないか?」
「あまり、強くしちゃダメだよー。……だって隼人君、Sだもん」
「違うって……」
流石にそれは無いと隼人は苦笑いをした。
そして玲奈と隼人は、笑顔のまま 上野動物公園へと足を踏み入れた。
日本で最も開園が古い動物園。
日本一の入園者数を記録する場所と言う事もあり、平日でも見事な程人が多い。旭山動物園と言う対抗馬はあるものの、近年ではやはり磐石の強さを誇っている。
「そう言えば……」
「ん?」
玲奈は、しっかりと隼人の手を握って、門を潜った。そこで、改めて隼人に聞いた。
「今日はどうして動物園かな? って思ってね? 学校では聞いてなかったから」
玲奈は首を傾げた。
動物園には、よく考えたら 2人きりでは来た事はない。
因みに2人で最も多いのは、エギル事、アンドリューが経営している《ダイシー・カフェ》だったりする。
そこは、落ち着ける空間のカフェだから、エギルにとってはいいことじゃないと思うけど、通う時間帯は、お客さんもいないから、2人で楽しむ事だって出来るんだ。明日奈と和人の2人もそこだったりする。
「あー……、それは」
隼人は、何処か歯切れの悪い返事だ。だから、玲奈は不信に思った。
「んー、何か隠してる? 隼人君?」
「い、いや、そういうわけじゃない。……オレも色々とその……、べ、べんきょーをだな」
「勉強?」
思いもしない単語が飛び出してきた。
勉強、と言えば確かに隼人は勤勉だ。元々、幼い頃から 培ってきたモノもあるだろう。基本性能は同学年とは比べ物にならないと思ってる。ただ……、やっぱり 特別視だけはして欲しくないらしい。
本人は直接そう言っている訳じゃないけど、なんとなく判るのだ。玲奈だけでなく、皆、綺堂氏にいわれているお願い事の1つがこれだから。
――隼人とは普通に接して、普通に友達になってもらいたい。
それが、親である綺堂からの唯一の願いだった。
幼い頃から、普通の幸せと言うモノが中々経験出来なかった事を思っての事だろう。してあげられる事はそんなに多く無かったからこそ、強く綺堂は思ったのだ。
その後のことは割愛する。
皆が変わる必要などはない。これまで通り、これからを過ごすだけだから。それより、隼人の事だ。
「その…… 《でーとすぽっ
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