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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第165話 現実世界と仮想世界
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。そもそも、隼人よりもリュウキの名前を一番使っている気がするから、間違えてしまっても仕方がない。その辺は、リュウキも判っているから、別段そこまで気にはしてない、筈だ。
「あは、それよりさ。ほんとビックリしたんだよー? だって、いきなりだもん。ひょっとして、転移結晶使った??」
「いきなり、って事は無いだろう? 何時も15分前を心がけていて、今日は……その、アレだったから、もうちょっと早くに来た。20分程前かな?」
「あ、あれ? もうそんな時間だったんだ? う〜ん、私ちょっと 《スリープモード》に入って考え事してたみたいだよ。えっと、とりあえず、こんにちは! さっき振りだね? 隼人君」
「ああ。約一時間振り、かな?」
そう言いながら、互いに笑っていた。
「……歩いている時は、辞めておけよ? 現実世界には、オートパイロットなんてナビ機能は無いんだから。……ん?」
「あはは、わかってるよ、隼人君、……ってどうしたの?」
不意に隼人は玲奈をじっと見つけた。そのダークブラウンの瞳を細くさせて。
「ああ、いや、……似合ってるよ。その服、って思って。それに思い出した。……あの世界では見慣れた服装だったから」
「え……?」
玲奈はそう言われて思わず自分の格好を見下ろした。自分自身が来ている服を見て、隼人が言っている事を理解した。
この冬で初めてコートを着ている。白のツイードだ。その下にはアイボリーのニット、赤いアーガイル・チェックのスカート。
つまり、隼人の言っていた『あの世界では見慣れた服装』。
それは今はなきギルド《血盟騎士団》のカラーなのだ。
今思えば、あの世界で、リュウキと結婚をするまでは殆ど毎日があの騎士装だった。着ているのが当たり前だ、って思う程。ユニフォームだから仕方ないって思っていた事もあるけど。
だから、姉のアスナと一緒にリズをコーディネートした時は、本当に楽しかった思い出の1つだ。
「あはは、そうだね。……でも細剣が無いから完全じゃないかな? ……隼人君も銀色を所々で出してるよね? 今度あの銀色のコート、探そうよ!」
「……流石に現実じゃ、目立ちすぎるから、無しの方向で頼むよ」
シルバーアクセサリー程度なら、そうでもないけれど、あの世界の服装を再現しよう物なら、キリトの黒ずくめは勿論、間違いなく血盟騎士団・副団長、副団長補佐の2人よりも目立つだろう。銀色は好きな色だけど、流石にそこまでは……、と思っているのだ。
「あは、今付けてる帽子は、フードの代わりなのかな?」
「……かもしれない、かな」
隼人は、帽子の鍔の部分を触ってそう答えた。玲奈はニコリと笑う。
「でも、あの時のカラーなんだ? すごい偶然、確率だね?」
隼人にめいい
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