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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第164話 何よりも安全第一で
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ね。確かに君には縁のなさそうな話だよ。その歳で本当に充実してるし、あんな可愛い彼女だっているんだし」
「……煩い。一言余計だ」
こう言うモノは自分自身がなってみないと、本当の意味では理解出来ない事だ。劣等感を持って、初めてその優越感と言うものを持ちたくなるから。別に負けた事が無いわけではない。挫折だって味わった事はあるし、深く傷ついた事もある。でも、その感情とは少し違う気がするんだ。
リュウキは、基本的にマイペースな所もあるからだと思うが。
「いーや、言いたいね。僕は君は、いや君達は死ぬほど羨ましいんだから。あんな美人姉妹と仲良くしてるなんてね。 今度さ。女の子を紹介してくれないかい? ALO内では君は顔が広いんだろう? 僕としては シルフの領主の彼女と面識を持ちたいんだけど」
「ん、サクヤの事か。仲介役くらいなら別にかまわないが、無論 双方の同意がいるぞ? 一応会う目的も伝えてからになるが良いか? 彼女は領主だからな」
「って、そんな事言ったら即OUTじゃないか! それに、ゲーム的なあれじゃなくて……ゴニョゴニョ」
「ん?? 何故だ? それに何言ってるか聞こえないぞ? 最後の方」
「はぁ……」
菊岡は、ため息を吐いた。この手の会話の根幹を彼は解っていないから。別に本気で言ったわけじゃないけれど、こう返されるとは正直予想出来てなかった。
そして、ちょっと間を置いて、さっきのは冗談だとリュウキに伝えて先に進める。
「話は戻すけど、優越感を求めてる、だったっけ? 正直僕にもあるよ。言いにくいけど、同期の桜とかにね……」
「ん。だとは思う。……普通だったらさ。 そしてそれは簡単じゃない。それこそ並大抵の努力じゃ無理だ。オレは仕事の事が大好きだったから、そこまで思わなかったけど、12年間の技術向上っていうのはそれ相応のものだったと客観的に思う。そこでMMORPGだ」
リュウキは所々、とんでもない様な事をさらっという。
普通だったら、とか そこまで思わなかった、そして 先ほどの別段思った事ない、とか。他人が聞いたら、嫌味に聞こえる事。でも、彼を知っている人が聴けば……、そうは思わない。
それが普通だと思える程の道を通ってきたのだから。
とまぁ、彼に対する事は置いといて、更にリュウキの話は続く。
「時間は有限だけど、注ぎ込めば注ぎ込む程、ほぼ必ず強くなる。……時間を要求する類のものだってある。それも突き詰めれば努力だけど、勉強とか仕事とかよりは格段に楽しい。 仕事とゲームを比べるなら、オレ自身も間違いなくゲームの方だから。 そして、手にした力を持って プレイヤー達が集う場所に行けば……、注目っていうのは嫌でも集まる。そこからは見解の相違。それを迷惑に思う者もいたり、逆もしかり」
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