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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第163話 ガンゲイル・オンライン
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血腥い空気がまるで漂っているかの世界。
無機質な建物と果てしなく続く広野広がる世界。
その世界はただただ殺戮に特化した銃の世界。
この世界を形容しようとしたら、それらの言葉が並ぶ。
その世界の名は『
ガンゲイル・オンライン
(
GGO
)
』
この世界では、至る所で銃声が鳴り響く。……一度、外へ出れば 銃声が鳴り止む事は無い。
「ふふ。……たまには悪くないな」
そこはGGO世界の首都《SBCグロッケン》の酒場。男はカウンター席に腰掛けワインを楽しんでいた。
「ベヒモス。……成る程 随分と楽しそうなプレイスタイルだ」
男は、メッセージ・ウィンドウを見ながらそう呟いていた。
その内容は戦績を伝えるモノだった。送信主は、最近は用心棒を請け負って、更に稼いでいるらしい。弱者を守っていると言う状況は、高揚感も齎してくれるのだ。
「……色んなプレイスタイルはあるが、やはりこっちの方が好感は持てる」
男は、そう呟くとメッセージを閉じた。
その内容の中には強い奴と戦いたいと言う内容もあった。『自分とまた、戦いたい』とも。
「……だがまだ 甘い。私は勿論 あの御方にも」
男は、足を組み替えし、そして軽く笑った。これまで、ベヒモスとは何度か相対した事はある。
彼
(
ベヒモス
)
のスタイルは完全STR一極型である。
それは、重火器兵器を使用する為、常に過重状態で移動ペナルティをも辞さないスタイルだ。正面から衝突しようとすれば、大惨事になりかねない相手だが、
この世界
(
GGO
)
では、それ一択で勝てる程甘いものではない。
何度かそれを証明している。そしてベヒモスに証明し、その度に ベヒモスは戦闘法を変えてきたり、武器を変えてきたりしているのだ。そして最近でも武器を変えた様だ。
「無痛ガン、とはな。……相当ツいていたのか。はたまた 大枚をはたいたのか……」
最近手に入れた重火器武器、兵器を知ってため息を吐いていた。
□ 無痛ガン
正式名称 GE・M134(機関銃)
GE社製M61A1(バルカン砲)を小銃弾サイズにスケールダウンしたモノ。その開発の経緯から『ミニガン』の通称で知られている。彼が無痛ガンと言ったのは、秒間100発と言う狂気の速度で銃弾がばら蒔かれる。もしも、生身の人間がこの銃の餌食になろうものなら、痛みを感じる前に死んでいるであろう。そう言う意味で、『無痛ガン』とも呼ばれているのだ。
色々と考えている内に、ある男が1人、同じカウンターに座った。
挨拶などはなく、ただ無言で座り、そしてじ、っとカウンターを見下ろしている。別に隣接した相席となった訳でもなく、3席程離れているから問題視はしてなか
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