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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百十九幕「夏は人を変えるのだ」
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そしてその横で寝ているベルだ。
まず佐藤さんだが……
「まだ日程まで決めてないんだけど、ベル君と一緒に一回イタリアに行く予定かな。皆の日程を聞いてから決めよっかなーと思ってるよ」
「つまりベルの親に早速報告か!もう婚約とは想像以上の展開の速さ……日本はロリコン文化だけでなくショタコン文化でさえ世界の先を行く……!」
「違うっちゅーの。つーかベル君は同い年だっちゅーの。会う予定はあるけどそーいうのじゃないから!」
「でも佐藤さん、とうとうベルと一緒に添い寝まで始めてるじゃん」
「いや、あれは一時の気の迷いというか……」
「ん、んん………」
横でおねんねしているベルが微かに唸ったことに気付いた佐藤さんは直ぐに話を打ち切ってベルの身体をせっせと正し、毛布代わりにかけていた上着のずれを修正する。そしてベルの顔が安らかなものに戻ると、安心したようにホッと一息ついた。
「ふう……で、何だっけ?」
「あ、もういいです。お幸せに………」
「???」
この一瞬で明らかにベルーナとの周囲に不可侵領域が発生するレベルで甲斐甲斐しい佐藤さんに、周囲はそれ以上の追及を打ち切らざるを得なかった。これ以上口を出すのは野暮と言うものである。
「あ、僕も一回実家に帰るけど、佐藤さんと一緒で時期はいつだっていいかな。長居するつもりもないし」
「俺は実家の方に戻って千冬姉に剣術の練習してもらうことになったけど……遊びに行く時間があるかは千冬姉次第かな」
「私は……基本的には、暇。スケジュールは言われればいつでも………はぁ」
前半二人に反して簪の落ち込み具合が酷い。
原因はユウの武者修行によって人生初の親友と過ごす夏休みが早速セピア色になってしまったせいだ。鈴も親友だが、最初の一週間はいないので夏休みの最初が一番辛いという意味不明な状況。こうなると簪の夏休みは独り屋敷に籠って宿題しながらIS弄りという圧倒的不健康な生活が待っている。
「う〜ん………そうなるとあんまり何度も集合は出来そうにありませんね………かくいうつららも月鳥のテストで結構日数取られますし………」
「あの……皆!」
そこで、ずっと黙っていた箒が突然口を開いた。
「8月16日は……空いてるか?」
「16日………まぁ、その頃には日本に戻って来れますわね」
「つららのスケジュール的にも問題なしです」
「……16日って言えばウチの地元で夏祭りやる時期だよな?」
「そ、そう!それだ!!夏祭り!!………その夏祭りには神に奉げる舞があるんだ。今年は私がそれをする。だから……皆、観に来ないか?」
「………箒?」
一夏は、箒の様子がおかしい事に気付いた。セシリアも、シャルも、その場の皆がその声にどこか違和感のようなものを感じた。まるで、今生の別
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