暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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を作ってから、キリト達の立て直しをするプランを頭の中に思い描いていたのだが。

「くっくっく……!」
「っ!!」

 だが、それでも敵の攻撃の方が早かった。遊びは終わりだ。と言わんばかりに、今度はその巨大な口を広げてきた。その巨体は、この神殿の入口付近の通路よりも遥かにデカい。

 逃げ場が全くないだ。

「クソっ……!!」

 1人なら、逃げられるかもしれない。だけど、仲間を見捨てて逃げるなんて真似は出来ない。そして、仮に受け止めたとしても、自分諸共喰われてしまうだろう。

 つまり、詰み(チェックメイト)だと言う事だ。

 その場の全員が覚悟を決めた。

 その時だ。
 この深海に、何かが落ちてきたのだ。その何かは、海底神殿の入口通路に突き刺さり、クラーケンと自分達を分断した。

「ぬ!? この槍は……」

 目の前に落ちてきた槍に驚き眼を見開くクラーケン。
 その槍には神殿を包むオーラと同じ物が含まれている様で、クラーケンは自分達と卵がいるこちら側には入ってこられなくなっていた。

 そして、その場所に次に現れたのはクラーケンにも劣らぬ巨大な姿。恐らくは槍を落とした本人であろう。

 その名は《Leviathan the Sea Lord》

 容姿とその三又槍を見れば、Leviathanと言うよりはPoseidon、海神ポセイドンを連想させられるが……、それはおいておこう。

 威風堂々と降り立ち、クラーケンの前に立つリヴァイアサン。


「久しいな、古き友よ。……相変わらず悪巧みが止められない様だな」
「……そう言う貴様こそ、いつまで大地神族の手下に甘んじているつもりだ! 海の王の名が泣くぞ!」

 海の王と深淵の王の邂逅。

 正に神話の中の話だと言えるだろう。キリト達は暫く言葉も出ずに、2人の会話を聞き入っていた。

「ふむ、私は王である事に満足をしているのだ。そして、ここは私の庭だ。……そうと知りつつ、戦いを挑むというのか? 深淵の王よ」

 互いの力量が同等であるのなら、この場でその優劣を決めるのは環境だろう。

 海の王の庭なのだとしたら、その加護を得られるのはリヴァイアサンの方だ。
 方や、暗く深い暗黒の海に棲むクラーケン。今戦いを望んだところで結果は判りきっていた。

「……今は退くとしよう。だが友よ、儂は諦めんぞ! いつか神子の力を我が物とし、忌々しい神共に一泡吹かせるその時まで」

 そう言葉を残すとクラーケンは、深淵へと還っていった。カーソルの全てもこの場から消失した事から、完全にいなくなったと言っていいだろう。

 呆然としていた一行だが、リヴァイアサンがこちらへと来た所で漸く反応出来た。

「地上の妖精達よ。その卵は
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