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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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ら。
「あれを仕留めてくる。後一撃だ」
「えっ!?」
皆も多分レイナと同じ気持ちだっただろう。無茶だ、と言う言葉が浮かんだ。この渦も永遠に出続ける訳ではない。何れは必ず止まる、それまで待てれば良い。と思っていたんだけど。
リュウキは、そのまま飛び上がった。渦巻いている渦潮を上部から確認する。敵はこの渦を発生させたのだから、その中心にいる筈だろう。何とか波にさらわれる事なく突き抜ける事が出来たリュウキは、そのまま渦の中心にいたモンスターに刃を突き立てた。
それが、リュウキの言うとおり最後の一撃だった様で、その敵の身体は四散した。
そして、一息つく間もなく直ぐに皆は行動をする。リュウキが投げ出したキリトだが、リュウキが言ったように、リーファが落ちかけているその落とし穴の傍にまでこれており、彼女を落下から助けていたのだ。だが、引き込まれる力もそれなりに強い為、男性陣達全員で2人を引っ張り上げた。
これで漸く一息。
「はぁ、はぁ、ああ……ビビった。マジで。オレも落ちる所だったぞ、リュウキ」
キリトは、がくっと座り込みながら肩で息をした。リュウキの言った通り、あの速度で渦の中に飛び込んだら、そのまま回される事なく、反対側に突き抜ける事が出来た。……相変わらず凄いな、と思いもしたが、後一歩踏ん張りどころが悪ければ、自分も落下する所だったということもある。
「……ああ、リーファの所まで、としか考えてなかったな」
「いやいや、傍っちゃ傍だけど、オレまで落ちたらシャレにならないだろ??」
2人のやり取りを笑いながら見る面々。
「その辺は、キリトのこと信じてたんでしょ? まるっきり、リュウキ任せじゃなくさ?」
リズは、にやっと笑いながらそう言う。確かにそれは勿論あった。100%大丈夫! と言うことは無いのだから。補正値はキリト自身の力だ。
「そーだよ。結果オーライっ! リーファちゃんも、皆も無事だったんだからさ!」
レイナも笑顔でそう言う。
「それにしても、疲れましたね……、ここの敵のレベル凄く高めです」
「きゅるる〜」
ピナをしっかりと腕に抱きとめながらシリカはそう言う。
皆其々がたった一戦とは思えない程つかれてしまっていた様だ。だが、それは勿論《ゲーム》としての疲れ。
そんな時、リーファはキリトに向かって微笑んだ。リーファは、傍にいるキリトに漸く聞こえる程の小声で。
「……お兄ちゃん。また、助けてくれたね」
そう言っていた。
それは、彼女の幼い頃の記憶。自身の庭にある池に、落ちてしまった時の記憶。同じ水の中、落ちてしまう状況。これらが彼女にかつての記憶を呼び起こしたのだ。何で水が嫌いになったのかという事と、そして あの
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