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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第161話 Debriefing vol.5 & クジラに会いたい
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 話はALO内での最終クエストである、グランド・クエストでの決戦。無限のガーディアン達との死闘。

「リーファとレコン、リタ、サクヤ、アリシャ……そして シルフとケットシーの戦士達。皆が助けてくれたから、オレ達はアスナの元へ。アスナとレイナの元へと行く事が出来たんです」
「そう、だったな」

 最後のグランドクエストでの事で、最初に言うべき事はそこだろう。4人であの上へと登ろうとしたが……やはり その壁は厚かった。悪意が待ち構えている頂きへと登る為には、まだ圧倒的に力が足りなかった。絶対的なシステムの壁が容赦なくキリトやリュウキ、リーファとレコンを蹂躙しようとした時、皆が来てくれたんだ。

「成る程ね……。皆の力で君達は上へと登る事が出来たと言う事か」

 菊岡も頷いて、理解していた。

 如何にSAO時代の力があるとは言え、そこは現ALO最終地点。それ相応の壁が立ちふさがっている。数多ある種族の全部隊を投与しなければ不可能であろうと囁かれていた壁だ。圧倒的な力を誇るキリトやリュウキの個の力をもってしても、阻まれてしまったんだろう。

「……オレ達、と言われたら語弊がありますが。あの上に、クエストを突破して世界樹の上の先に登れたのはオレだけでした。……最後の最後で、やっぱりまた、リュウキに助けられたんです」

 キリトは苦笑いをしてそう言っていた。そして、リュウキの方を見る。
 リュウキは、微笑みを浮かべていた。

「それは、どういうことだい?」

 菊岡はその真意が判らなかった。

 強大な敵の群れ。無数の敵は、まるで無敵の巨人だと比喩される程の代物。それを突破し、上のゲートまでたどり着いた、と聞いていたから。

「悪意はまだあったんですよ。あの敵の群れだけじゃなくてね。……辿り着いた筈なのに、その扉は拒んだ。システム権限をかけられていたんです。どう足掻いても、一プレイヤーじゃ開錠不可能だったんです」

 キリトはまだ歯がゆい想いが残っている様で、少しだけギリッと食いしばらせていた。


 そう、あの無限とも言える軍勢を突破。
 そしてついに、その頂に辿りついた筈なのだが……、その世界樹の頂に通じる扉は固く閉ざされたままだった。困惑する中で、ユイとリュウキは視た。それは管理者権限で閉じられた扉であり、一般プレイヤーでは決して開ける事が出来ないと言う事を。システムに介入できるリュウキがいるとは言え、もう猶予は殆どなかった。突破しても、そのエリアには敵が多数いたからだ。
 リュウキが使用する眼の力にも、かなりの集中力を要するため限度がある。そして、まさかの展開にキリトは呆然としてしまっていた。絶望という名の闇に全てが閉ざされかけたその時。
 心を救い上げてくれた人がいた。

「リュウキ
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