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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第161話 Debriefing vol.5 & クジラに会いたい
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、自分の記憶の扉が開かれた瞬間でもあったんだ。
「確かにゲームマスターの力は、権限は強大です。……事、その世界においては正に神に等しい力を持っているでしょう」
「……いくらシステムを抗えると言っても、最初からその構造の全てを知り尽くしている相手、ゲームマスターと比べたら、自分の力も曇って見える。……決して、万能なんかじゃない」
キリトが、そしてリュウキがそう答えた。
「……この力、と言うか特技かな。それを初めて持ったその時から、それがオレの中で戒めとして持っている。そして改めて判った事は、皆がいなかったら、オレは何も出来ないと言う事。皆が傍に居てくれたから、オレは立ち上がる事が出来た」
「それについては、オレも同意見です。……それに、あいつらの力はシステムに与えられたものにすぎない。自分で見出し、鍛えたものじゃない」
そう、本当の力はいつだって自分達の中にあるものだ。それは、仮想世界であろうと現実世界であろうと。リュウキは現実世界で、膨大な時間をかけて、自分の才能を磨き続けていた。だから、あの世界、仮想世界において 絶大な力を使う事が出来る様になった。
『約12年間。……延々とプログラマーの仕事……。IT系の仕事、フルダイヴ関連の仕事』
そう言っていた。
普通の子供が外で無邪気に遊んでいる時期から、リュウキは才を伸ばし続けたんだ。だから、彼の力は不正なんかじゃない。
キリトの力。
彼の力もそうだ。人は誰しも負けたくない、アイツに勝ちたいと言う目標を持っている。……だが、それも高すぎる壁だった。人は、その超えようとする壁、自分の中で制限している限度を越せばもう諦め、追いかけたりしないだろう。キリトは決してめげずに、ずっと食らい続けた。決して諦めず、背中を追い続け、そしてたどり着いたんだ。限りなく濃密なあの非日常な2年間。それはリュウキの12年にも匹敵すると言っていいだろう。
異常な世界で生き続けてきたあの2年間で、戦い続けた。それは誰にもできる様な事じゃない。そして、本当に強い男は優しいんだ。
本当に強い男たちは例外なく。
「……結論から言うと、須郷に関しては自滅しました。与えられた力を過信したが故に」
キリトは菊岡にそう答えた。細かくは説明していない。殆ど省いていた。
「狭山に関してもそうです。あの世界は、あの男の……茅場晶彦と言う稀代の天才が創造した世界。……全てを思いのままにできると過信し、須郷と共に自滅した。……それだけです」
リュウキに関してもそうだ。そう、それでいい。あの世界での出来事を話した所でだれが信じようものか。いや、信じようが信じまいが、話すつもりは2人には無かった。
「2人とも自滅……。成る程ね」
菊岡は
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