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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第160話 Debriefing vol.4
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驚きの表情をしていた。
アバターと言うものは、基本的に自由自在にその姿、形を作る事が出来る。特殊なケースにおいて、あの世界SAOでは現実世界の自分が使われたが、それは先ほどにも言ったとおり特殊なケースだ。今後も、アバターと言うものは任意に応じて変わっていくだろうとも思える。
……つまり、その情報だけでは動機としては弱いと客観的に思ってしまったのだ。
「1%でも、可能性があれば……、だよな?」
横で聞いていたリュウキはそう言っていた。きっと、自分であっても同じ事をするだろう。草の根を分けてでも、どんな事だってする筈だから。
キリトは、リュウキの言葉に頷いた。
「勿論だ。……少しでも可能性があるのなら、どんなことだってした。……あの機械だって、な」
キリトの答えに、菊岡は戦慄を覚えた。
あのSAO事件があり、生還した生存者達に共通して言えるのは、脳裏に刻まれた大小なり恐怖だ。全員が同じとは言わないが、あのナーヴギアだけは、同じだった。当然だろう、自分をデス・ゲームに誘った悪夢の機械なのだから。その機械を、再び手に取って使ったキリトに驚いたのだ。
「……あんな目に合った癖に、またあの世界にきたな、ってダイヴした当初は……思ってましたけどね」
「……そうだな。オレ達を閉じ込めた世界だったから。……でも、それ以上の感情も持ち合わせているだろ?」
「ああ」
キリトの言葉の意味、それは当事者であるリュウキには勿論判る。無事に生還を果たしたとは言え、あの場所は平和な日本の一般人が行き着く様な場所ではない。そんな生き死にの世界に突然入り込んでしまったんだから。
「成る程……ね。ああ、そうだった。リュウキ君もALOをプレイしていたんだろう?君はどういった経緯でゲームをしていたんだい?」
「……」
菊岡にそう聞かれリュウキは、少し申し訳ない表情をキリトに向けたキリトも大体わかった様で、軽く頷いた。
「……ただの子供の感情、感性。だから、ですよ」
「え?」
「新しいゲームが発売された。それも、フルダイヴでのMMORPG。……ゲーム好きな子供には堪らないジャンルですよ。……当時は、SAO時代の記憶も全く無かったから、と言えばそうですが」
リュウキは、そう答えた。
仕事関係の中にはゲームの事も当然ながら含まれていた。だが、それ以上にリュウキはゲーム大好き少年だ。……そしてトップクラスの実力者。そんな彼がその賑わっているALOに興味を示さない訳がない。
「成る程。でもそれは仕方がないと言うものじゃないか。当時の君としたら。全く記憶がなかったんだろう? 一部分だけ、とは言っていても、綺堂氏も気遣っていたはずだし」
「……まるっきり全部忘れてた、と言う訳ではないですよ。
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