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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第160話 Debriefing vol.4
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の指が近づけていた時だ。手も持った花を、急いで近くの台座に起き、須郷の前に立つレイナ。
『……こんな時に、お姉ちゃんに変な事をするのは止めて』
レイナも恋人がいない今、毎日が辛く苦しい時だった。それはキリトにも同じ事が言える。だけど、レイナは毅然とした態度で、須郷に正面から向かったのだ。須郷は直ぐに手を上げた。
『いやだなぁ、玲奈君。僕が明日奈に何かする筈無いじゃないか。……結婚をするとは言え、意識の無い彼女に手を出すつもりは無いよ。……ちゃんと還ってきたら、還ってこられたら、その時までさ』
言動こそは、真面目ぶってはいるが、嫌な笑みはレイナの前ですら崩すことはない。娘に甘いのが父親と言う事もあり、この件、結婚に関してはレイナは頑なに反対だった。
『姉の意志がはっきりするまでは』と。
だが、結局須郷が、維持していると言う事実。そして いつその命の灯火が消え失せるか判らない状態。そこを巧みにつけこんだ須郷に軍配が上がったのだ。
『……あぁ、そうそう。玲奈君』
須郷は、再び口を開く。その表情は先ほどとやや違う。不快感が拭えない表情だが、どこか強ばっている。
『君が探して欲しいと、彰三さんに言っていた彼の事だけどね……』
須郷の発した言葉を全て聞いて……レイナの表情は一変することになった。あの男の言葉だと、信じていない。それでも、彼女の心に傷を残す事になってしまったのだ。キリト自身も、彼女の事を支えようとしていたが……、彼もまた、同じ心境だったから、上手く出来なかった。
そして、一連の出来事を聞いていた菊岡は改めて、キリトに聞いた。
「その時は、須郷の事が怪しいと思わなかったのかい? キリト君」
「……もう、アスナの事で頭がいっぱいだったんです。それに、レイナの事も」
「………」
キリトの話を聞いてリュウキは改めて、あの男に対する憎悪が芽生えかねなかった。自分の事を死んだと生じたのは、別に大した問題じゃない。それに、満足に調査をしたかどうかも判らないからだ。自分の情報は決して漏れる事はない。爺やに見ていて貰ったからだ。
思ったのは、勿論レイナを傷つけたと言う所のみ。
ずっと、帰りを待っていてくれた彼女を嘲笑う様にしていた事のみだった。
今は裁判中であり、そして 全てに決着をつけてはいるものの……、どうしても沸き上がってくる怒りを感じずにはいられなかった。
「後にオレが得たアスナの情報は、アスナによく似たアバターの画像だけだった」
それは、エギルから寄せられたモノ。あるゲーム内で撮られたスクリーンショットだった。
「……そ、その情報だけで、ALOに乗り込んだというわけかい?」
キリトの言葉を聴いて、菊岡はやや
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