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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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だが、基本的に1人では情報収集なら兎も角、攻略、討伐に踏み切る様な事はしなかった」
リュウキの説明を受けて、腕を組んだ菊岡。
人工知能には、各種学習装置を組み込んでいる為、その都度で最適化を計り、効率の良い行動を模索し続ける。……カーディナルと言うシステムは、稀代の天才と称された茅場晶彦に作られたモノだ。
だから、納得出来た。
「……オレの《眼》もそうだが、キリトの持つ反射速度も凄まじかった。74層では訳があり、レイド・パーティとは言えない状態での戦闘になった。異常な速度で絶え間なく変化し続ける攻撃パターンを受け続けていたが、突破口がなかなか得られない。……そんな時、キリトの二刀流、で救われたよ。オレは危うく死にかけた」
リュウキは続けた。
あの青眼の悪魔、《グリームアイズ》との一戦。
倒れているプレイヤー達を庇いながら、増悪値を自分に向け続け、何とか渡り合っていけたが、あの削り合いでは自分が死んでいても不思議ではなかったのだ。
それに、これは以前キリトに言った事がある。
自身の眼については、恐らく物心ついた頃にはコンピュータ関連の仕事をしていたから。積み重ねてきたそれが、こういう形で育まれた。だが、キリトのそれは違う。反射神経と言うものは、ある一定までは鍛える事ができるが、それ以上の代物となれば話は変わる。
生来より持っている、としか言えないだろう。……だから、キリトの持っているモノも羨ましいとリュウキは言っていたんだ。言ったその時は、少なからず、キリトも恥ずかしそうにしていたと覚えている。
「……攻撃を全て防いでくれるリュウキがいたから、オレは無我夢中で、剣を振れたんだよ」
キリトはそう返した。
これは本心からの言葉だった。あの場、正面からの攻撃はリュウキが全てを受け、ガラ空きの背中に奥の手である二刀流スキルを叩き込めたのだから。
「オレの速度、リュウキの眼。そして、どんな時でも臆せずに戦い抜いてくれたパーティメンバー。……パターンが変わる、と言ってもそれを正確に皆に伝えてくれる。そして、経験を積んだ熟練プレイヤーである攻略組。皆がいたから、モンスターに関しては何とかなっていた。でも、アインクラッドにはそれ以上に恐ろしい奴らがいた」
キリトの言葉を聴いて、リュウキは眼を瞑った。異名……、白銀の勇者や黒の剣士の様な通り名が新たに生まれたのも、奴らとの戦いを経てからだった。リュウキは、瞑った瞼の上、右目部分を右手の掌で抑えた。
まるで、思い出すと同時に、眼が疼いているかの様に。
「ほぉ……、それは?」
菊岡は、キリトの話に食いついた様だ。キリトの言葉に集中していたからか、この時のリュウキの顔は見てなかった。キリトは、視界の端でリュウキの顔を確かに見
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